サイトスペシフィックなアート作品でホテル全館を彩る。
現代美術作家、アリカワコウヘイ!の大規模アートコラボレーションが、沖縄県名護市のホテル、ザ・リッツ・カールトン沖縄で5月31日(火)まで開催中だ。
同企画はホテルの開業10周年を記念したもので、メインエントランスに設置された高さ約4メートル、幅約3メートルの大型絵画作品は圧巻のひと言。その他、ホテル館内を7つのエリアに分け、エリアテーマ別に全24作品を展示している。すべての作品は購入も可能だ。
沖縄で人気の現代美術作家、アリカワコウヘイ!
沖縄出身のアリカワコウヘイ!は、毎年秋に沖縄で大規模展覧会「KO-HEY! ARIKAWA EXPO」を開催し、2週間で12000人超を動員するなど、高い人気を誇る現代美術作家だ。
航空会社、銀行、テレビなどの企業や公共団体など、今までに数々のコラボレーションを手掛けてきた同氏だが、ホテルとのコラボレーションは今回が初となる。
企画の一番の見どころは、前述の通り、ホテルのメインエントランスに設置された高さ約4メートル、幅約3メートルを超える大型作品だ。
実に2年の歳月をかけてアリカワコウヘイ!により描かれた作品「迎恩(ケイオン)- 果報(カフウ)流るる黄金(クガニ)ぬ川 -」は、沖縄のことばで「黄金、大切なもの、特別なもの」を意味する黄金(クガニ)の川によって、悲しみや不安がすべて洗い流され、力強く自生する花々のようにまた幸福感で満たされていくというイメージを表現している。まさに、現代において強く求められるメッセージ性を感じさせる作品と言ってもよいだろう。
メインエントランスの大型作品の制作がスタートした頃は、コロナ禍の不安に世間が包まれ始めたタイミング。しかし、それから2年。不穏なニュースが報じられることが増える中で、この作品を鑑賞した人が心に明るい希望を感じ、明日からの活力を満たしてくれればと担当者は語る。作品は宿泊者以外も無料で鑑賞することが可能だ。
ホテル館内がまるで美術館のような空間に。至る所に作品を展示
ホテル館内ではロビー、ラウンジ、レストラン、ダイニング、ライブラリー、スパ、ブティックなど7つのエリアに、それぞれテーマを変えて作品を展示。来場者は手にマップを携え、館内で美術館のような体験を楽しめる。
また、同企画で展示されているアート作品はすべて購入が可能で、売上の一部はザ・リッツ・カールトンホテルカンパニーL.L.C.が継続的に行っている地域社会貢献活動「コミュニティーフットプリント」の一環として、沖縄県内の児童養護施設等に寄付される。
ラクジュアリーなホテルの空間を気鋭の現代美術作家アリカワコウヘイ!が彩る荘厳な世界観は必見だ。
ザ・リッツ・カールトン沖縄10周年記念特別展
「THE ART EXPERIENCE COLLABORATION WITH KO-HEY! ARIKAWA」
開催日時:開催中〜5月31日(火)まで
会場:ザ・リッツ・カールトン沖縄
入場料:無料 ※ホテル宿泊者以外も鑑賞可能
所在地:沖縄県名護市喜瀬1343-1
公式HP:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/okinawa
(IKKI)