平和への願いを込めた「MONOTONE(モノトーン)」をテーマに添えたアイテムが登場。
イギリス発ブランド「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」が、夏の新作「HIGH SUMMER COLLECTION」をリリースした。
平和への願いを込めた「モノトーン」
ベトナム戦争(1965~1975)は、戦場を自由に報道でき、多くのジャーナリスト、従軍カメラマン、報道機関の同行が許された戦争であったと言われている。報道機関がライブで戦争のテレビ放送を行った結果、早期に終戦となるはずのアメリカ率いる南ベトナム側は苦戦を強いられた。そしてその現状がテレビを通して国民に伝わり、反戦感情をあおり、ベトナム反戦運動に代表されるカウンターカルチャーのムーブメントが発生。ヒッピーやウッドストックといった1960年代の社会運動に繋がった。
今作は、反戦運動のきっかけとなった情報源のひとつである「テレビ」に着目。ベトナム戦争開戦の1965年当時、アメリカで普及しているテレビの割合は白黒テレビが93.7%(約5260万台)であったのに対し、カラーテレビは6.3%(約330万台)のみ。このデータからも、当時のほとんどの人々はモノトーンでベトナム戦争の報道を見て、反戦意識を根差すと共に平和を願ったことになる。
今回のコレクションは、ウッドストックを「平和への希望、願い」と捉えてデザインソースに採用。また、モノトーンを「平和への感知」として、コレクションのテーマに掲げた。
リラックス感のある着心地と、使いやすいモノトーンカラー
コレクションには、カーゴパンツやシャツ、ビーニー帽などがラインナップ。
米軍のM-43と、カーゴパンツの傑作M-51、そして英国陸軍のヴィンテージをミックスしたデザイン。素材はM-51 同様にコットン100%。ファブリックはバックサテンで、非常に剛性の高い組織となっている。
高品質なフラックスを超高密度に打ち込み、頑丈なツイル組織に仕上げたスペシャル・ファブリック。高密度に織るのが困難とされている細番手の麻糸を、特殊な技術により極限まで密度を高めて織りあげた。
ベトナムの地でも愛用された「バティック」をプリントで再現。「バティック」とは、バティック染、ろうけつ染ともいわれ、図柄に沿って染めたくない部分に蝋を置いて防染する手法を指す。
デザインベースは、人類で初めてエベレスト山頂に立ったエドモンド・ヒラリーとテンジン・ ノルゲイの所属する英国登山隊に参加したドクターが着用していたシャツ。ヴィンテージでよく見かけるソルト&ペッパー生地を採用した一着。
程良い光沢、しっとりとした風合い、天然繊維の中で最も強靱で数十年の着用に良く耐える剛性。こうした優れた特性を持つ希少なヘンプ生地を使用したパンツ。チャコールの他、オフホワイト(トップ画像参照)もラインナップ。
US.NAVYのヴィンテージがモチーフ。ロール部の編地を袋編みにしており、 ボリューム感を出している。ヴィンテージにあった、ロールアップすることで逆さになるネームをデザインとして採用。
コレクションのテーマとメッセージに共感した人は、一度取り扱い店舗でチェックしてみては。
Nigel Cabourn公式HP:https://cabourn.jp
(IKKI)
※価格は全て税込