国境なき医師団×ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2022開催

今の時代を乗り越えていくためのヒントが見つかるかもしれない。

国境なき医師団(MSF)は5月25日(水)、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2022」(略称:SSFF&ASIA)が主催するオンライントークイベントに参加する。

ミャンマーとバングラデシュの国境付近で雨の中歩くロヒンギャ難民=© Antonio Faccilongo

様々な角度から世界の映像制作の現場を伝える

世界では8200万人*を超える人びとが、紛争や迫害などにより住む家を追われているなか、今回は「生きるために移動を強いられる人びとのいま―世界のいまを伝える映像の可能性」をテーマに、MSFプロジェクト・コーディネーターの末藤千翔(すえふじ・ちか)氏と、SSFF&ASIA代表の別所哲也(べっしょ・てつや)氏がトークを展開。

シリアやロヒンギャの人びとなど、難民や国内避難民としての生活を余儀なくされている人たちに焦点を当て、人道危機とそこに生きる人びとの声、世界のいまを伝える映像の可能性についてディスカッションを行う。

このイベントは、6月7日(水)から始まる同映画祭に先立ち、様々な角度から世界の映像制作の現場を伝え、そこから見えてくる現代の社会課題や映像表現について考えるイベントで、SSFF&ASIAのYouTubeチャンネルにて無料で視聴できる。

世界で様々に活動・活躍するイベント登壇者

登壇者のプロフィールを紹介したい。

まずは、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表で、俳優の別所哲也氏。

別所氏は1990年、日米合作映画『クライシス2050』でハリウッドデビュー。米国映画俳優組合(SAG)メンバーとなる。

その後、映画・TV・舞台・ラジオ等で幅広く活躍し、第1回岩谷時子賞奨励賞、第63回横浜文化賞を受賞。1999年より、日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル」を主宰し、文化庁文化発信部門長官表彰を受賞。

観光庁「VISIT JAPAN 大使」、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバーに就任。内閣府「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の一人に選出されている。

続いて、国境なき医師団プロジェクト・コーディネーター・末藤千翔氏。

© Larry Gumahad/MSF

1988年東京都生まれ。2011年法政大学卒業後、日本の国際協力NGOに就職。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、パリ政治学院修士課程を経て、2018年、人事・財務を担うアドミニストレーターとして国境なき医師団に参加。

2020年よりプロジェクト・コーディネーターとして各地で活動を率いている。バングラデシュ、シリア、フィリピン、イラクで活動。

今回のテーマは決して遠い世界の話ではなく、今まさに起こっていることだ。参加し、知見を広げてみたい。

「生きるために移動を強いられる人びとのいま―世界のいまを伝える映像の可能性」
開催日時:5日25日(水)20:00~21:00
参加費:無料
主催:ショートショート実行委員会/ショートショート アジア実行委員会/国境なき医師団
HP:https://shortshorts.org/2022/event/doctors-without-borders/

(suzuki)

*国連難民高等弁務官事務所 2020年