創業270年を超えるくず餅の老舗・船橋屋が「お抹茶フルーツあんみつ」を、5月31日(火)までの期間限定で販売中だ。
春から初夏に向かう緑豊かな季節。去り行く春の名残に思いを馳せながら、色とりどりのフルーツと濃厚な抹茶餡を添えたあんみつを、老舗秘伝の黒蜜とともに堪能したい。
季節感の盛り込んだ「お抹茶フルーツあんみつ」
和菓子の世界では、四季の移ろいを大切にする。江戸時代後期創業のくず餅の老舗船橋屋は、名物のくず餅だけでなく、季節のフルーツを用いたあんみつでも人気だ。
そんな同店が、桜の春色から葉桜が広がる緑豊かな季節の移ろいに思いを込めて、「お抹茶フルーツあんみつ」を期間限定で販売中。まだまだ楽しみたい春の味わいとして、フルーツには春の名残を感じさせる果実を用いる。
あんみつは漢字で書くと餡蜜となる。蜜豆に餡を添えた和菓子ゆえに、あんみつの味の決め手となるのが餡だ。
「お抹茶フルーツあんみつ」は、餡に濃厚な抹茶餡を用いる。その餡と船橋屋自家製のコク深い黒蜜が抜群の相性をみせる。
そしてメインの果実は、この季節に旬を迎えるメロン。濃厚な甘さのあんみつにさっぱりとしたアクセントを添える。春から初夏に変わる緑豊かで爽やかな季節にこそ、楽しみたいフルーツあんみつだ。
200年以上にわたり伝統和菓子をつくり続ける船橋屋
船橋屋は、1805年江戸時代に創業し、今年で創業217年目を迎えた関東風くず餅の老舗だ。
同店のくず餅は、「小麦澱粉」を450日乳酸発酵させて蒸し上げる和菓子唯一の発酵食品として知られる。
長期間にわたり乳酸発酵させることで、独特の歯ごたえと弾力が生まれる。このくず餅は、売り出されると、瞬く間に江戸の名物の一つに数えられた。明治初期に出たかわら版「大江戸風流くらべ」では、江戸甘いもの屋番付で横綱にランクされたほどだ。
その味は、甘いもの好きの文人墨客に愛された。亀戸天神前本店には芥川龍之介・永井荷風・吉川英治などが足しげく通ったという。本店の看板は吉川英治が墨書したもので、いまも喫茶ルームに掲げられている。
老舗の味はまた安心の味だ。創業以来、自然のものを自然のまま届けたいという想いから、保存料を使わない自然な製法にこだわり続けている。
船橋屋のあんみつは発酵食品で、かつ無添加の伝統和菓子。健康に対する意識が高い大人が、江戸の伝統と春の名残を感じながら味わう和のスイーツとして「お抹茶フルーツあんみつ」はおすすめだ。
お抹茶フルーツあんみつ
価格:600円(税込)
販売期間:販売中~5月31日(火)
販売店舗:船橋屋全店舗、公式通販サイト
船橋屋公式HP:https://www.funabashiya.co.jp/
(高野晃彰)