英国俳優ダムソン・イドリスがダンヒルを纏って「メットガラ2022」に登場

5月2日(月)にメトロポリタン美術館で開催された「メットガラ2022」に、英国俳優ダムソン・イドリス氏がダンヒル カスタムを纏い登場。凛々しい立ち姿で、メディアや周囲の人々を魅了した。

シドニー・ポワチエさんを讃えた衣装を着用

ダムソン氏が着用した衣装は、バハマ系アメリカ人俳優、故シドニー・ポワチエさんに敬意を表し、彼が1964年のアカデミー賞で黒人俳優として初めて主演男優賞を受賞した際の衣装から着想を得たもの。

シドニー・ポワチエさんはハリウッド初の黒人主演男優で、「オールド・ハリウッド」最後の一人と言われている。人種差別が根強かった時代に当時のステレオタイプを覆し、差別や観客の意識に挑戦し、今日の黒人俳優の道を切り拓いた。

ダムソン・イドリス氏は、シドニー・ポワチエさんをオマージュした一着を纏うことに対し次のようにコメントしている。

「アメリカの歴史におけるシドニー・ポワチエの地位は明白です。彼の不平等に対する激しい戦いと、洗練された存在感と落ち着きは、私を含めた多くの人々にインスピレーションを与えています。

初めて参加するメットガラでは、オマージュを捧げたいと思っていました。私と同じロンドン生まれの英国メンズウェアハウスであるダンヒルとコラボレーションし、その優美さを表現することは特別な気分です」

ゴールドボタン付きのイブニングジャケットで周囲を魅了

衣装でまず目を引くのが、クラシックなミルド仕上げの英国製バラシアを使用し、ハウスラップ風にカットしたブラックのイブニングジャケットだ。構築的なシルエットにシルクオットマンのピークドラペルとシグネチャーのゴールドボタンを組み合わせ、今年のドレスコード「Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)」にちなみ、体の動きによってゴールドが見える仕様になっているのもポイント。

レイヤリングのエレメントは、シドニー・ポワチエさんのオリジナルのルックと同様の美的価値観を想起させる。テーラードのラップウエストコートは、シルクサテンのラペルとボンディングシームにより、エッジが効いた仕上がりに。

ホワイトコットンのポイントカラーシャツとコットンシルクのロールネックは、シドニー・ポワチエさんが着用したホワイトタイをイメージしつつ、モダンなアレンジを加えたものだ。

過去、現在、そして未来を包含する熟考されたデザインアプローチと、決して装飾的ではなくとも力強いディテール。ニューヨークにいてもなお、英国紳士としての品を感じさせた見事な一着と言って良いのでは。

ダンヒル:https://www.dunhill.com/jp

(IKKI)