カップヌードルとアートが、まさかの融合!?
5月7日(土)、東京・六本木にある「ANB Tokyo 5F キッチンスペース」にて、アーティスト・みょうじなまえ氏と半田颯哉氏の共同プロジェクト「NOODLE PARTY」が開催される。
買ったアートの中身を食べて楽しむ「NOODLE PARTY」プロジェクト
アート作品のコレクターは、その作品を飾りこそすれ、手を加えたり、使用したりはすることはほぼないと言っても過言ではない。
これまでみょうじ氏が制作してきた作品には、フィギュアにスパンコールを貼れるおもちゃを模したものなど、使用できるものが多々あった。しかしそのコレクターのほとんどは、作品を未使用・未開封のまま保管しているという。
「何とかして作品を使ってもらうことはできないか」という相談を受けた半田氏は、「コレクターと一緒に作品を開封・使用するパーティーを開こう」というアイディアを思いつく。こうしてできた企画が「NOODLE PARTY」だ。
カップヌードルアートを購入して、ユニークな「マナー講座」に参加しよう
「NOODLE PARTY」はキャンベル・スープ缶の塗装がなされたカップヌードルを、アーティストによる創作マナーに従って食べる、というアートプロジェクトだ。
同名の作品「《NOODLE PARTY》(キャンベル・スープの塗装がなされたカップヌードル本体)」(税込15,000円)を購入すると、ディナーパーティーに参加し、「キャンベルヌードル」を正しく食べるためのマナー講座を受講することができる。
異常に厳しいマナーの中に「差別性」へのメッセージ
社会には「女性はお酌をしてサラダを取り分ける」「稟議書の判子は上司にお辞儀をするように押す」といった、性差や属性に基づくマナーが多く存在する。
同プロジェクトでは、「男性は3回、女性は6回、お皿を回してから食べる」といった「異常に厳しい創作マナー」に従ってカップヌードルを食べることで、普段、人々が従っている「マナー」の中にある差別性に目を向ける。
「売れたものはいいもの」?資本主義への問いかけ
アートの世界で「売れているものが良いもの」だという考えを無意識に持つ人は少なくない。しかしそれならば、「世界一売れているラーメンであるカップヌードル」と「世界一有名なポップアートのアイコンであるキャンベルスープ」が組み合わされた作品は、間違いなく世界一のアート作品であるはず……?
独自の世界観から資本主義へ問いかけると共に、「開封済み・使用済みのアートを所有するとはどういうことなのか」というアートの定義、それ自体への問いかけを提示する、今回のプロジェクト。
購入すればアーティストとともにカップヌードルを食べるというユニークな体験が楽しめるが、会場は展示エリアを併設しており、作品購入者以外でも入場が可能だ。気になる人はまず作品をチェックしてほしい。
NOODLE PARTY
会場:ANB Tokyo 5F キッチンスペース
所在地:東京都港区六本木5-2-4
日時:5月7日(土)14時〜19時30分
入場料:無料
マナー講座受講券付作品・購入ページ:https://noodleparty.stores.jp/
詳細:https://www.souyahandaprojects.com/noodle_party
(IKKI)