大切なロードバイクを盗難から守り、保管できる“ロッカー”を設置する動きが広がっている。
東電タウンプランニングが、自転車(ロードバイク)を安心安全に保管できる駐輪ロッカー「B-Cocoon(ビーコクーン)」を開発。埼玉県川越市で実証実験を開始した。
常時施錠可能な自転車専用駐輪ロッカーとは
サイクリング車(ロードバイク)を愛用する「通称:サイクリスト」は、サイクリング中の休憩や食事などで駐輪する際、愛車へのいたずらや盗難に対する不安があり、同社のアンケートでも「安心して利用できる駐輪ロッカーが欲しい」という声が多かったという。
そうしたサイクリストの不安を軽減し、安心してサイクリングを楽しめるように開発したのが、ロードバイクを丸ごと収納、保管できる駐輪ロッカー「B-Cocoon」。このロッカーを観光地などに設置することで、休憩時の利便性に加え、観光や食事などをより気軽に楽しむ時間を提供する。
最初の設置場所は、埼玉県川越市の「小江戸エリア」で、今年度中に関東圏内に数十台設置予定。直近では4月29日(金)に埼玉県「道の駅かぞわたらせ」に、6月11日(土)に神奈川県「江の島」に設置を予定している。
「安心・安全な屋外駐輪システム」を事業化する
この「B-Cocoon」は、駅前などに設置されている月極の駐輪設備と異なり、無料の会員登録が済んでいる人なら誰でも利用できる時間貸しで、同製品に組込まれた機械式のロック機能と、利用者のスマートフォンに送信される暗証番号によるロックを連携させた2重の施錠機能でセキュリティーを高めている。
さらに、商用電源を必要としないので、設置場所のオーナーや管理者などにとって導入のハードルが比較的低いのも特長のひとつ。駐輪ロッカーは、新しいサイクリスト向けのサービスであるとともに、「安心・安全な屋外駐輪システム」の事業化を目指している。
三井のリパーク川越元町1丁目第2駐車場内の「B-Cocoon」は5台設置され、利用料は200円/30分、以降100円/10分(税込)。
路上駐車で窃盗防止のワイヤーロックを何重にも付ける手間なしに、愛車を預けられるロッカーは、全サイクリストの悲願。実際に利用して、事業化を応援しよう。
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(MK)