グラフィティアーティスト「snipe1」が渋谷・神宮前で個展を開催

グラフィティライター兼アーティストの「snipe1」が、4月24日(日)~5月29日(日)の期間、渋谷区神宮前のギャラリー「HARUKAITO by ISLAND」で個展「METASPIRAL:MORAL -n- DOGMA」を開催。

コロナ禍や戦争などの困難に見舞われる現代の状況について、アーティストとしての姿勢で応える。

©️SNIPE1

日本のグラフィティカルチャーを牽引する「snipe1」

1990年代初頭、10代でNYグラフィティシーンに身を投じ、その後、世界中のグラフィティコミュニティを巡りコネクションを築いた「snipe1」。活動の拠点を日本に移してからも、今日までの日本におけるグラフィティカルチャーの興隆に多方面で尽力してきた。

2018年には、自身初となるソロエキシビションを、村上隆氏が運営するHidari Zingaroにて開催。2022年に入ってからは、金沢21世紀美術館にて行われた高山明/Port B「ワーグナープロジェクト」にも参加した。

「そとのあそび展~ピクニックからスケートボードまで~」より(市原湖畔美術館、2018)

高山明 Port B「ワーグナープロジェクト」より(金沢21世紀美術館、2022)

現代の社会情勢に対する「アート」による答え

そんな「snipe1」が、今回、渋谷神宮前のギャラリーで個展を開催。

今回の個展は、昨年の個展に際し『TOKION』で掲載された対談「パイオニアが語る日本グラフィティシーンの今昔と、各々の現在地」がきっかけで行われることとなった。

snipe1は、現在の社会をめぐる情勢や自身の作品についてコメントを発表。一部抜粋して紹介したい。

「令和4年東京、事態は深刻である。我々の生きるこの世界は、先人達が作り上げた道徳や規律が根本から壊され、建て直されようとしている。

道徳や規律、過去から未来へのスパイラルが折り重なる現在において、何をどのように、アートという媒体を使い、訴えられるか。それはファンダメンタルとしての実験の場所でもあり、アートという可能性を少しでも信じてやまない願いでもある。

その作品群を見て過去の先人達や未来の子供達に堂々と胸を張って訴えられるかが、今回の展示での最も重要なポイントとなることだろう。

あなたの“行為”は正しかったと言われる日が来ることを願い、作品群は全て社会に向けた鏡となっている。植え付けられた先入観もまたしっかりもう一度精査し、己を疑い、選択をし、信じ続けて欲しい」

本物のストリートの精神を個展から感じたい。

METASPIRAL:MORAL -n- DOGMA
作家名:snipe1
日時:4月24日(日)~5月29日(日)13時~19時
定休日:月、火、水、5月5日(木)~8日(日)
場所:HARUKAITO by ISLAND
所在地:東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F

詳細:http://islandjapan.com/exhibition/948/

(IKKI)