スペイン・マラガ「ピカソ生誕地ミュージアム」で井田幸昌の個展開催

ピカソ生誕の地にて、日本人初の個展が開かれる。

国内外で活躍する画家・現代美術家の井田幸昌(いだ・ゆきまさ)氏は、ピカソ生誕地ミュージアム(Museo Casa Natal Picasso)にて、個展「Yukimasa Ida visits Pablo Picasso」を4月26日(火)より開催。同美術館で展覧会を実施するのは、アジア人アーティストとして初となる。

Picasso Oil on canvas 194×162cm 2019

ピカソ生誕の地、スペインのマラガでの個展を開催

ピカソ生誕地ミュージアムは、ピカソの生誕地であるスペインのマラガにある。

パブロ・ピカソはスペインの生んだ20世紀最大の芸術家。1881年スペイン・マラガに誕生し、初めての油彩は8歳、この場所で描かれたとされている。画家としてはもちろんのこと、彫刻家、版画家、陶芸家、舞台デザイナー、詩人、劇作家としての顔も持ち、生涯で14万点の作品を残したことでも有名だ。

井田氏の解釈したパブロ・ピカソ。45点の作品を展示

同展は、井田氏がパブロ・ピカソへの賛辞と共に挑戦を試みた個展。

ピカソは現代美術に通じる新たな様式を生み出している。 ピカソの時代ごとに変化する作風、新しい表現への貪欲さ、そして芸術に対する考えに至るまで、一つ一つを井田氏なりに解釈し、自身の作品へと昇華させた。

A head of Picasso Bronze H40.5×W19.5×D23.5cm 2021-2022

同展で発表する合計45点となる作品は、絵画だけでなく彫刻作品、ドローイングで構成され、その多くが未発表の新作。井田氏の代名詞ともなっているPortraitシリーズにも取り組み、幼少期〜晩年までのピカソ自身の肖像画も含まれている。

Untitled statue Oil on canvas 259×162cm 2020-2022

Untitled Oil on canvas 33.3×24.2cm 2021-2022

また、同個展のティザームービーを、4月11日(月)より公開。展示作品の一部をビートのあるBGMと融合させながら、力強く、そして作品の魅力に次々に引き寄せられていくであろうことを想定しながら紹介する。

井田幸昌氏プロフィール

1990年鳥取県生まれ。2019年東京藝術大学大学院油画修了。16年、現代芸術振興財団が主催する若手作家のアワード「CAF賞」にて審査員特別賞受賞。17年、レオナルド・ディカプリオ財団主催のチャリティオークションに史上最年少参加。

ピカソの作品が好きな人は、同展覧をチェックしてみては。

「Yukimasa Ida visits Pablo Picasso」
会期:4月26日(火)~10月2日(日)
所在地:Plaza de la Merced, 15 29012 Málaga, マラガ(アンダルシア)
ピカソ生誕地ミュージアム: https://museocasanatalpicasso.malaga.eu/
ムービー公開先URL: https://youtu.be/2uwcBk5aj_w

(田原昌)