「未来のあたり前」を創る。デザインの実験室「FUTURE-SPECT Lab.」展

地球環境への負荷低減に対する意識の高まりや技術の進化などにともない、人や物の移動に関わる「モビリティ」分野の製品・サービスの開発の方向性も変化している。

そんな中、DNPが自社のオープンイノベーション拠点「DNPプラザ」にて、7月6日(水)まで、次世代のモビリティ社会の構築を見据えた企画展「FUTURE-SPECT Lab.―素材と思考のデザインスタディ―」を開催中。その詳細を紹介する。

次世代の“価値”を生み出す「実験室」

次世代のモビリティ社会に向けて、“安心”や“環境保全”といったニーズの中から価値あるものを生み出していくためには、発想を転換し、理想の未来を描いた上で今必要な取り組みを進める「バックキャスト思考」が重要だ。

また、それには思考からアウトプットまで一貫して行うための「デザイン力」が欠かせない。本企画展のタイトルの「FUTURE-SPECT Lab.」は、「未来のきざし」を価値創出のきっかけにしていく「デザインの実験室」を意味している。

未来のモビリティを考える展覧会

本企画展では「未来のきざし」から導き出した4つのテーマ、「NEW VISUALIZATION(新しい情報の可視化)」「EXPANSE OF NATURE(テクノロジーと自然の調和と拡張)」「NEGATIVE CAPABILITY(理解不能なものを受け入れる能力)」「COEXISTENCE(新しい自然との共生)」を軸にした展示を行う。

テーマごとに「デザイン」の視点で行った検討・評価・分析・アイデア創出などの「スタディ」の成果について、「思考→スタディ→アウトプット」というプロセスとともに展示。

多くの人が「あるかもしれない」と思える「未来のきざし」をもとに、直接製品・サービスというアウトプットをつくり出すのではなく、その価値に関するコンセプトを「スタディ」のモデルとして考え、最適な素材や過程とともに多くの人と共有することで、求められる製品・サービスに導く。

White Cell/山村美葵

Where’s the boarder?/中本亮

Random Mapping/大曲景吾

そこにあるのか、ないのか?/ 土橋奈々

Kitchen Made Plastic/荒井悠希

DNPの提案が来場者の考え方の変化を促し、その先にある革新的な製品・サービスを生み出すきっかけとなるかもしれない。

「FUTURE-SPECT Lab.」展
開催日程:4月6日(水)~7月6日(水)
開館時間:10時~20時
※日曜日、年末年始、施設点検日除く
会場:DNPプラザ
所在地:東京都新宿区市谷田町1-14-1 DNP市谷田町ビル1F
入場料:無料

詳細:https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162363_1587.html

(IKKI)