人生を変える価値を提供する場「MAGOギャラリー ニューヨーク」がオープン

ブランド品や骨董・美術品のリユースを手がけるバリュエンスグループが、美術家・長坂真護氏の運営するMAGO CREATIONと連携し、アメリカ・ニューヨークに「MAGO Gallery New York(マゴギャラリー ニューヨーク)」を4月1日にオープンした。

電子廃棄物を再利用した長坂真護氏のアートを展示

長坂氏は、1984年・福井県出身で、世界最大の電子廃棄物の墓場とも呼ばれるガーナ・アグボグブロシー地区に集まる電子廃棄物を使用してアートを制作。このアートを通じて現地の現状を伝え、問題提起を行うと同時に、アートで得た収益は、現地で暮らす人々へと還元している。

ニューズウィーク日本版の「世界に貢献する日本人30人」の1人に選ばれるなど、近年注目される美術家だ。

長坂真護氏

長坂氏は、ガーナのアグボグブロシー地区で目の当たりにした、深刻な電子機器のゴミ、環境悪化、健康被害、貧困を何とかしたいと立ち上がり、アート制作の傍ら、ガスマスクを現地へ運び配布。その後、自身で教師も雇いスラム街の子供たちが無償で通える学校を設立し、2019年には、同スラム街に自身のアートを展示した美術館を開館した。

この活動が、ハリウッドのドキュメンタリー映画監督Kern Konwiserの目に留まり、ドキュメンタリー映画「Still A Black Star」が制作された。同作品は、ニューポートビーチ映画祭での観客賞部門 最優秀環境映画賞を受賞をはじめ、数々の映画祭で広く反響を呼んでいる。

ニューヨークでオープニングエキシビジョン開催中

バリュエンスグループは、不要になったモノに価値を与え、過剰生産・廃棄に対する問題提起を行い、国内のみでなく世界へもこの課題を発信していくという点で、長坂氏の取り組みに強く共感し、海外でのギャラリー展開を進めてきた。「Mago Gallery New York」は、香港、パリに続く3つ目のギャラリーだ。

「Mago Gallery New York」では、映画「Still A Black Star」の制作を記念して、4月16日(土)までオープニングエキシビジョン「Still A Black Star」を開催中。

「ガーナ・シリーズ」をはじめとした長坂氏のアート約40作品を展示し、初日の4月1日には、長坂氏を迎えての映画上映やピアノパフォーマンスを盛り込んだオープニングレセプションも行われた。

MAGO Gallery New York
所在地:568 Broadway #401 (4th Floor) New York NY 10012 USA
営業時間:11:00~18:00(水曜~土曜/現地時刻)
MAGO Gallery Global Webサイト:https://magogalleryglobal.com/

(MK)