アートに触れる日常を|渋谷ヒカリエデッキ「壁面アートプロジェクト」を楽しむ

渋谷駅直結のパブリックスペースで、エネルギッシュなアートを楽しんでみたい。

渋谷ヒカリエ・ヒカリエデッキにて「ヒカリエデッキ 壁面アートプロジェクト」第2弾作品が公開された。

公共空間の中にも自由な個人の表現が生かされる場を

「ヒカリエデッキ 壁面アートプロジェクト」は、ヒカリエデッキ4階の中間地点にて渋谷ヒカリエ側の大規模な外壁を使用し、年に数作品、様々なアーティストの作品を公開するプロジェクト。

本プロジェクトは、再開発が進む渋谷の真ん中、東急文化会館のDNAを継ぐ渋谷ヒカリエで、アートを通じ、「公共空間の中にも、自由な個人の表現が生かされる場をつくりたい」という思いのもとスタートした。

プロジェクトの第2弾は淺井裕介さんによる新作を、高さ約3m×横約10mの大きさで公開。本作品は、インクジェットプリントで出力したブラックシートの上に、淺井さんが10日間かけてアクリル絵具で描いたもの。

ヒカリエデッキは渋谷ヒカリエの北側、東京メトロ銀座線線路の上部に位置する全長約190メートルの歩行者デッキで、「生活文化の情報発信・活動拠点」、「まちに開かれた憩いの場」となることを目指し、2021年7月15日にオープンした。

淺井裕介さんからのメッセージ

淺井さんは、土、水、埃、小麦粉、テープ、ペンなど身近な素材を用い、あらゆる場所に奔放に絵を描き続けるアーティスト。

旅のチケットやコースターの裏に描かれた小さなドローイングから、室内を覆い尽くすような巨大壁画まで、作品を受け止める場所や環境にしなやかに呼応するように、その作品のスケールは様々だ。

そんな淺井さんからの今回の作品に寄せたメッセージを紹介したい。

「3月の終わりの10日間、春めくヒカリエの賑わいを感じつつゼロからこの場所で公開制作しました。

連日デッキに通う中で、休憩にくる人々や、日々抜け道や通勤路として使用される方々の視線を背に、多くの手伝いに助けられながら細かく細かくどこを見ても命が泡立つような生命力あふれる絵が描けたと思います。

情報量の多い絵だとは思いますが、細部まで全て見るというよりも、日々変わる天候や気分に合わせて絵の中に自分だけのお気に入りの場所を見つけて楽しんでいただけたら幸いです」

撮影:武田陽介氏

本プロジェクトでは、今後も継続的にさまざまなアーティストによるアート展開を実施していく予定とのこと。いつもの移動時間も楽しみになるだろう。

「ヒカリエデッキ 壁面アートプロジェクト」第2弾                                           公開日程:4月1日~10月末予定
公開場所:渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ4階
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目20−12
公開作品:淺井裕介「野生を運び出せ」
URL:http://anomalytokyo.com/news/yusukeasai-hikariedeck-wallartproject/

(suzuki)