夏季限定で北海道・ニセコに登場!1.3kmの光のアートインスタレーション

今夏、北海道ニセコにあるオールシーズンリゾート「ニセコHANAZONOリゾート」の広大な自然を舞台に、大規模な光のアートインスタレーション「Mountain Lights(マウンテンライツ)」が開催される。

同アートイベントは、「日本ハーモニー・リゾート」と「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」が共同で開催。期間は2022年、2023年、2024年の3年間、グリーンシーズンにのみ鑑賞・体験できる。

イギリスのブルース・マンロー・スタジオにて制作された試作品©️Bruce Munro Studio

本物の蛍のように優しい光でニセコの自然を彩る

「Mountain Lights」は、薄暮から夜にかけて、スキー場の斜面に沿うように光のアートワークを展示するアートイベントだ。

24本の光ファイバーケーブルから成るアートワークは「ファイアフライ-蛍-」と呼ばれ、周囲の自然に溶け込みながら、18万個もの光の粒となってHANAZONOの大地を彩る。

Mountain Lightsは、2つのアート作品「Future Lights」と「Arrow Spring」から構成。

灯った明かりは長さ1.3kmにも及ぶ光の帯となり、ニセコアンヌプリ山の裾野を有機的かつ幻想的に造形。まるで本物の蛍のように優しい光をまとうHANAZONOのファイアフライが、ニセコの夏の風物詩となる。

英国の芸術家、ブルース・マンローによる制作

制作を手がけるのは、インスタレーション芸術家として世界的に有名なブルース・マンロー。今回の作品は、彼が数十年に渡り強く関心を抱いてきた「人の営みにおける共有体験」に着想を得て創造された。

イギリスのブルース・マンロー・スタジオにて制作された試作品 ©️Bruce Munro Studio

人類は太古から「火」と関わることで恩恵を受け、その神秘的な輝きを他者と共有してきた。例えば北海道の先住民族であるアイヌの人々は、「火」を母性溢れる女神、または仲介者としている。

マンローは電気によって生み出される光を現代的な「火」と解釈し、火を媒体とした人類の共有体験を「Mountain Lights」を通して表現。はるか昔から火を介して分かち合ってきた、暖かさや思いやりの気持ちをアートイベントに盛り込む。

空と陸からアートを感じる

このイベントのため、昨冬オープンしたばかりのHANAZONOシンフォニーゴンドラがサマーゴンドラとして稼動。上空から光のアートを眺められるほか、ニセコアリアの田園風景や、余市岳など札幌まで連なる北海道らしい山々の広がりを一望できる。

下車後は散策路をのんびりと辿りながら、間近で光のアートを楽しめるのも嬉しい。

冬季のHANAZONOシンフォニーゴンドラの様子。この斜面がMounatin Lightsに彩られる。

ニセコは世界的にも”冬”のイメージが強く、夏から秋にかけての魅力はあまり知られていない。このアートインスタレーションが、グリーンシーズンのスキー場の美しさを広めるきっかけとなることは間違いない。

Mountain Lights
2022年の開催期間:7月1日(金)~10月10日(月)
時間:日没~22:00(金土祝前日と8月6日~14日は23:00まで)
場所:ニセコHANAZONOリゾート
料金:大人4,000円ほか
特設ウェブサイト:https://bit.ly/3qIgVu5

(IKKI)