中村児太郎・中村隼人出演の「いぶき、特別公演」がビジュアル解禁

次世代の歌舞伎俳優たちが活躍できるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、特別公演」。

第二回目となる今作には、第一回にも登場した中村児太郎と、初参加となる中村隼人が出演。本ビジュアルが解禁し、3月26日(土)よりチケットの一般販売がスタートする。

「いぶき、特別公演」第二回目は三演目を上演

2021年6月、京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。好評につき第二回が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響から全公演が中止となった。

しかし、コロナ禍ではあるものの、その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから、仕切り直しと言える次の公演が、東京・観世能楽堂、神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される。演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。

『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。

『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。

『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。

中村隼人と中村児太郎の本ビジュアル公開

3月25日(金)、中村隼人と中村児太郎が、上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した「いぶき、特別公演」の本ビジュアルが解禁。

今回の本ビジュアルは、世界的写真家のレスリー・キー氏が撮影した。勇ましく、美しく、儚く、そして何より次世代を担う若い二人の瑞々しさをも感じ取れるような仕上がりが印象的だ。

公演を鑑賞すると、会場でレスリー・キー監修の公演パンフレットが手に入る。本ビジュアルを気に入った人は、こちらも欠かさずにチェックを。

趣の異なる三つの演目、そして中村隼人と中村児太郎の息の合った舞踊を楽しみたい。

いぶき、特別公演
チケット一般発売:3月26日(土)10:00~
価格:全席指定/7,500円(税込)
【東京公演】
日時:6月1日(水)12:00/15:00
場所:観世能楽堂
【横浜公演】
日時:6月4日(土)12:00/15:00
場所:横浜能楽堂
※その他、6月中に千葉、石川、京都、愛知、大阪、福島、熊本、福岡で上演を予定。日時・場所の詳細は公式サイト(http://www.ibuki2022.com)参照

(IKKI)