春から初夏、陽光のもと旅に出たくなる季節の到来だ。
世界から注目を集めるアートの発信地・香川県の直島に本格的な日本旅館「直島旅館 ろ霞」が4月14日(木)にオープンする。そして、同日より「瀬戸内国際芸術祭2022」も開幕する。
アートの島に本格日本旅館誕生
4月14日(木)に、直島にオープンする新たな宿泊施設「直島旅館 ろ霞(呼称:ろか)」は、客室は全室スイートで露天風呂付き、直島初の本格的な日本旅館だ。
瀬戸内海の恵みを堪能する料理と心からのもてなしで、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
3年に1度の島の芸術祭が開幕
「瀬戸内国際芸術祭」は、3年に1度、瀬戸内海の12の島と2つの港周辺を舞台とする現代アートの祭典。
世界各国からアーティストが参加し、地元の人の協力を得ながら制作した作品を、船で島を巡りながら鑑賞していく。
通算5回目となる「瀬戸内国際芸術祭2022」では、「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい」をテーマに、ゆったり巡るアートの時間を提案する。
会期は「春」「夏」「秋」の3期に分かれている。「春」は4月14日(木)~5月18日(水)、「夏」は8月5日(金)~9月4日(日)、「秋」は9月29日(木)~11月6日(日)となっている。
瀬戸内国際芸術祭の注目作品
たくさんの作品の中から、注目作品をピックアップして紹介する。
高松港「 Liminal Air -core- 」
瀬戸内国際芸術祭の舞台となる島々のうち、小豆島、直島、女木島、男木島、大島、豊島は高松港から船に乗って移動する。その高松港に立つのが大巻伸嗣氏の「 Liminal Air -core-」。ここがアートの旅の起点となる。
沙弥島「八人九脚」
瀬戸大橋記念公園に設置されているカラフルなベンチの正体は、藤本修三氏の作品「八人九脚」。ベンチと瀬戸大橋を一緒に撮影したくなる絶妙な場所に配置している。島めぐりに疲れた時は、ここで腰を下ろしてゆったりと目の前の絶景を眺めたい。
直島「赤かぼちゃ」
宮浦港にある海の駅「なおしま」のすぐ近くに展示している草間彌生氏の作品。フェリーで訪れると真っ先に目に飛び込んでくる、島を代表するシンボル的な作品だ。水玉のいくつかはくり抜かれており、内部に入ることができる。
うどん県こと香川県の、自然とアート、そしてグルメを堪能する旅は、都会とは異なる穏やかな空気の中で感性に柔らかい刺激を与えてくれそうだ。
瀬戸内国際芸術祭2022:https://setouchi-artfest.jp/
うどん県旅ネット:https://www.my-kagawa.jp/
(冨田格)