注目のイベントが続々開催!春は日本有数の温泉地・別府を目指そう

多彩な泉質の温泉巡りだけが、別府の楽しみではない。おんせん県おおいたの魅力を伝える「NEXTおおいた News Letter 2022年 3月号」より、この春の別府の情報をピックアップして紹介しよう。

疫病退散、温泉感謝の神事

毎年春に開催する「別府八湯温泉まつり」は、明治43年に別府商業会(現・別府商工会議所)が「温泉市大売出し」を企画し、農閑期である11月に開催するようになったのが始まりとされる別府を代表する祭り。

大売出しという商業的イベントと伝統的な厄払いの儀式などが融合し、次第に規模が大きくなり、平成13年には現在の「別府八湯温泉まつり」と改称して、市をあげて盛大に行われるようになった。

今年は4月1日(金)に、「八幡朝見神社」での疫病退散、温泉感謝の日神事と、「扇山火まつり」を開催。「扇山火まつり」は、春の野焼きを発展させたものだ。

また4月29日(金)~5月1日(日)までの3日間は「温泉感謝イベント」として、温泉の無料開放や神輿、湯ぶっかけまつりを実施予定。

3年ぶりに歴史ある音楽祭が帰ってくる

大分をふるさとのように愛するピアニスト、マルタ・アルゲリッチ総監督が名演を繰り広げてきた歴史ある音楽祭「別府アルゲリッチ音楽祭」。

コロナ禍による延期、中止を経て、5月7日(土)より、3年ぶりに開催する。

今年のテーマは「音楽とSDGs~新しい道」。コロナ禍の社会における芸術の役割を見つめ直し、現代社会に求められる「寛容」と「共生」の精神をクラシックを通じて発信する。

5月7日に別府市で行われる「亀井聖矢ピアノ・リサイタル」を皮切りに、大分市・別府市のほか、東京都でもコンサートが予定されている。

この地ならではの品が買えるショップもあり

湯けむりの景色が有名な風情ある温泉街・鉄輪(かんなわ)にある「冨士屋 一也百ホール&ギャラリー」は、癒しのひと時を味わえる隠れ家的な明治の建物の店。「鉄輪むし湯」から50mほど、1分足らずのところに位置している。

併設の「愉しい食卓 はなやももショップ」では、食卓をしつらえる永く大事に使いこんでいくものや、鉄輪温泉のあふれる地熱のめぐみを使って作った滋味豊かでエコロジーな低温スチームコンフィチュール、地獄蒸しと呼ばれる天然蒸気で蒸した大豆で作った味噌などを販売している。

厳かな神事から、街を挙げての賑やかな祭り、クラシック音楽の祭典に風情ある温泉街と、さまざまな楽しみ方ができるこの春の別府。久しぶりの旅行先候補に加えておきたい。

別府アルゲリッチ音楽祭
開催期間:5月7日(土)~7月17日(日)
公式サイト:https://www.argerich-mf.jp/

愉しい食卓 はなやももショップ
所在地:大分県別府市鉄輪上1組
公式サイト:https://www.fujiya-momo.jp/

(冨田格)