ジン「YASO(ヤソ)」を体感する美術館のような「越後薬草蒸留所」8月下旬開業

新潟・越後薬草クラフトジンブランド「YASO(ヤソ)」は、世界で最も権威と歴史のある酒類品評会「International Wine & Spirit Competition(IWSC)」で数々の賞を受賞している。

そんな越後薬草が、上越市本社の敷地内に「YASO」の世界観をアートとして五感で味わうをコンセプトに、“美術館のような蒸留所”を8月下旬ごろに開業する。

アートとして「YASO」を体感する『越後薬草蒸留所』

「越後薬草蒸留所」はクラウドファンディングを活用。蒸留風景や現代アート、さらにはレストランバーが併設され、新潟県初のディスティラリーレストランとなる。上越市の風景も楽しめる空間一体型の蒸留所となっている。

蒸留所とアートを体験

1階はファクトリーフロアとなっている。実際に蒸留している様子や、蒸留時の「YASO」の香りを体感できる見学可能なフロアだ。

2階はオープンスペースの開放型アートギャラリーフロア。植物、発酵をテーマにしたアート作品を期間限定で展示。蒸留とアートの融合によって『越後薬草蒸留所』でしか生まれない感性が楽しめる。

3階はレストランバーとして、「YASO」と地元食材を活かした料理を販売。

そこで生まれるペアリングを体感し、食事とお酒が織りなすマリアージュが楽しめる、ディスティラリーレストランとなっている。全面ガラス張りを採用することで、360°パノラマにて非日常空間を味わいながら楽しめる。

自然環境に配慮した、循環型の蒸留所プロジェクトを始動

越後薬草は、野草を中心に80種類の原材料にて健康食品(酵素商品)を製造している。製造過程で副産物として生まれるアルコールを原料とした“個性的なスピリッツ”と、さらにボタニカルを加えることで生まれる“記憶に残るジン”をアートとして表現。

しかし一方で、原料として使用した多くの植物は、残渣として処理されている。そこで敷地内に庭園を整備し、残渣を肥料としたスパイス、ジュニパーベリーを栽培し「YASO」の原料に使用。リサイクルというフェーズではなく「自然環境に配慮したサイクル」を構築していく。

廃棄物など一切のロスを無くす、循環を可能にする蒸留所を建設することがポイントだ。越後薬草は、ごみを一切出さない循環型蒸留所を目指す。

SDGsに取り組む、新たな蒸留所が楽しみだ。

URL:https://yaso80gin.jp/

(田原昌)