今夏、銀山温泉の歴史が現代に蘇る時代宿「本館古勢起屋」誕生

銀の鉱山として栄えた仙境の温泉地「銀山温泉」。

情緒あふれる大正ロマンの街並みで知られるこの銀山温泉に、7月1日、日本の時代建築美を愉しむ「本館古勢起屋」が誕生する。

100余年の時を超えて現代に蘇った温泉宿

「本館古勢起屋」は、今からおよそ100年前の大正・昭和初期、日本の建築様式に大きな影響を与えたアール デコ様式で建てられた貴重な歴史的建造物を、名工の手によって現代に蘇らせた時代宿だ。

時代によって建て増しが行われ、1Fと2Fは大正期、3Fは昭和初期に造られたものと推定。国の登録有形文化財にも指定されている。

土間と囲炉裏のあるレトロモダンラウンジ

エントランスから続くロビーフロアには、銀山温泉のテーマカラーである赤い「さび石色」の土間と囲炉裏のあるモダンラウンジが。ラウンジ奥からは温泉池のある中庭の景色を眺めることができる。

客室は和洋室と純客室を用意

部屋は、川または山側に面した全14室。ふたりでの利用に最適なツインベッドのある和洋室12室と、歴代の匠の技をそのままに残した10畳の純和室2室がある。

予算を気にせず楽しめる、自由な温泉街インクルーシブ

銀山温泉の寛ぎをゆったりと満喫できるよう、滞在中の飲食はあらかじめ宿泊料金に含まれたオールインクルーシブを採用。ロビーラウンジにはドリンクバーがあり、館内のアルコールを含むドリンクをいつでも気軽に楽しめる。

夕食は温泉街にある2軒の登録飲食店に出向いて、その日の気分で好きなものを食べられるスタイル。名物の山形黒毛和牛をはじめ、地元食材を使った郷土料理、店舗それぞれの自慢の季節メニューなどから自由に選べるのがうれしい。

なお、朝食は「本館古勢起屋」館内で用意するため、外出する必要はない。

コンセプトの異なる「黒」と「白」の風呂

同館の1階には、土間と囲炉裏のあるロビーラウンジのほか、格調高い硯石を使用した「黒」の風呂、レトロな大正風呂を再現した風雅な「白」の風呂がある。

書をモチーフにした「黒」の風呂

書家でもあった当館先代の仕事部屋跡に造られた「黒」の風呂は、その由来にちなみ、湯船に高級感あふれる硯石を使用。深い「黒」を基調にした格調高い和の雰囲気だ。壁には書をモチーフにしたインテリアも配し、スタイリッシュな空間を演出している。

銀山の歴史を再現した「白」の風呂

かつて銀山温泉の宿では、所有する源泉が温泉街の中心部を流れる銀山川の川底から湧出していたことから、湯船を源泉に近い階段を降りた低い場所に設けていた。これにちなみ、「白」の風呂の湯船はあえて昔の造りと同じ様式を再現。銀山温泉に降る雪を模した量感あふれる白いタイル貼りにしている。

銀山温泉で、大正ロマンの旅を楽しんでみては。

本館古勢起屋
所在地:山形県尾花沢市大字銀山新畑412
公式サイト:https://www.kosekikan.com/

(MOCA.O)

*登録飲食店は2店
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