トーキョーバイクが東京・台東区の「tokyobike 谷中 Soil」をリニューアルオープン。
”⻑く使うを大切にする”をテーマに、廃棄物の削減や資源の循環に取り組みながら、自転車を中心としたモノを⻑く・楽しく使うためにできることをユーザーと共に考えていく。
古材を使って店舗をリニューアル
長らくトーキョーバイクの本社オフィスとして使われてきた場所が生まれ変わった。設計を行ったのは、長野県諏訪市に拠点を置く「ReBuilding Center JAPAN」。空き家や解体される家から古材・古道具などをレスキュー(引き取り)する、建築建材のリサイクルショップだ。
「tokyobike 谷中 Soil」の天井や床、壁にも、使われなくなった家々からレスキューされた古材を使用。また、自転車を保管するストレージの扉には、トーキョーバイクと繋がりの深い「ARiSE COFFEE ROASTERS」や、 「ONIBUS COFFEE」で使われていたコーヒー豆の麻袋を活用。店づくりの段階から、“一度は役割を終えたものが、新しい役割をもって誰かにとって必要なものになる”ことを考えた。
ユーザーから引き取った自転車を整備して再販売
ライフステージの変化や、車体の老朽化などを理由に自転車を手放す場合、これまではゴミとして処理されてしまうことがほとんどだった。「tokyobike 谷中 Soil」では、トーキョーバイクの全直営店から回収した自転車を整備したうえで、再びユーザーに届ける。
また自転車本体の消耗が著しく整備などで対応できない場合でも、再利用できるパ ーツを抜き出しクリーニングした上で、他の自転車の修理パーツとして利用、もしくは中古パーツとして再販売。
さらに、フレーム部分の傷や、塗装の剥がれが顕著なものについては、埼玉県ふじみの市に拠点を置く、NJSフレームメーカーの企業「TR」をパートナーに迎え、RAWカラーの自転車に再加工し販売する。
「tokyobike 谷中 Soil」では、4月29日より自転車の洗車サービスとなる「バイク銭湯」、自転車パーツや雑貨のアップサイクルマーケット「SoilのYard Sale」の定期開催なども予定。
谷中は、2009年にトーキョーバイクが初めて直営店をオープンし、最も多くのユーザーがいる場所だ。この土地から始まる、同ブランドの新たな取り組み注目していきたい。
tokyobike 谷中 Soil
所在地:東京都台東区谷中2-6-12
トーキョーバイク:https://tokyobike.com/
(IKKI)