フードロス&地域活性化!サスティナブルなビール醸造所が会津に誕生

会津という地域をビールで盛り上げ、フードロスやサスティナブルな取り組みを目指す醸造所が誕生する。

グラムスファームは、トマト作りをきっかけにたどり着いた会津という場所と人々に惚れ込み、市場に届かずに破棄されるたくさんの農作物、点在する会津若松の魅力を「ビール造り」を通して繋げる醸造所「CheapChicBrewing(チープシックブリューイング)」を今年の夏に開業予定。2月28日よりクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、支援募集を開始した。

フードロスなどの課題に立ち向かう醸造所

グラムスファームの大友氏が農家として会津で生活するようになって見えてきた、市場に届かず廃棄される農作物のロスや、農業人口の減少・高齢化などの課題。

廃棄されてしまっている、まだまだ美味しく食べられるトマトやフルーツを使って、「この場所ならではのビール造りがしたい!」という想いが膨らんだという。

魅力的なスポットを繋げる役割

会津は会津温泉や伝統工芸、農業体験施設など魅力的なスポットが多い。しかし現状はそれらを繋ぐ存在がない。

そこで、バーやボトルショップを併設したブリュワリーを作ることで、例えば農業体験をした農家のリンゴを使ったビールが作られている、そのビールが温泉でお風呂上がりにまた宿泊先の宿で楽しめる、ブリュワリーの見学からフルーツやホップの畑の見学に参加できるなど、会津のハブのような存在を目指す。

ものづくりの楽しさや農業の魅力に触れるきっかけづくり

クラフトビールが話題になり、国内にもマイクロブリュワリーが増えている。若者が農業や生産に近いビール造りの現場を見たり体験するだけでも、ものづくりの楽しさや農業の魅力に触れてもらえる大きなきっかけになるだろう。

サスティナブルな取り組み

会津では厳しいルールがあり、ビール造りの際にでるビール粕は産業廃棄物とされてしまうため、「産業廃棄物を廃棄物にしない」という取り組みが必要だ。いま実験的にビール粕を堆肥としてトマトの畑で使用していて、これが機能することを発見。出来るだけ自然に負荷をかけないビール造りに挑戦しようとしている。

ブランドのコンセプト

今回立ち上げるビールブランドの名前を「CheapChicBrewing」と名付けたのは、「トレンドに影響されない」「自分らしいスタイル」など、人生をかけて貫いていきたいと思えるキーワードが凝縮されていたため。

大正生まれの蔵を大幅に改装してブリュワリーに生まれ変わらせ、ビールが買えるボトルショップや、その場で飲めるビアバーなどの施設も作る予定だ。

ブリュワリーを通して広がる会津の魅力と、農業の問題解決。面白い取り組みを応援したい。

「トマト農園が造るビールで会津を盛り上げたい」
期間:2月28日(月)〜4月24日(日)23:59
URL:https://camp-fire.jp/projects/529388/preview?token=3t1lubiq

(田原昌)