話題の『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』dTVでレンタル配信を開始

自宅で過ごす時間が増えた今、映画鑑賞をする機会が増えた人も多いのではないだろうか。

映像配信サービスdTVにて映画『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』のレンタル配信がスタートした。世界から注目を集める本作を紹介しよう。

4部門にノミネートした濱口監督による話題作

本作は、カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を受賞し、アカデミー賞でも日本映画初の作品賞のほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートした話題作。

原作は、世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹氏による短編小説『ドライブ・マイ・カー』。この作品に惚れ込み、自ら脚本を務めて映画化を果たしたのが濱口竜介監督だ。

自身初の商業映画となった2018年の『寝ても覚めても』が、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品。さらに2020年には、脚本を担当した黒沢清監督の『スパイの妻<劇場版>』がヴェネツィア国際映画祭にて銀獅子賞を受賞、監督・脚本を担当した『偶然と想像』がベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞し、早くも3大映画祭を制して大きな話題を呼んでいた濱口監督。

その練り込まれた脚本の表現力と、監督としての演出力が結実したのが本作だ。

西島秀俊氏らキャスト陣の熱演は必見

主人公は、西島秀俊氏が演じる舞台俳優兼演出家の家福悠介。妻の音と幸せな生活を送っていたところ、音がある秘密を隠したままこの世から去ってしまう。

2年後、国際演劇祭に招待され、広島に向かうことになった家福だが「滞在中は車を運転できない」という演劇祭の規定で、みさきというドライバーに送迎を任せることに。さらに、広島でかつて妻から紹介された若手俳優・高槻と再会。

車の中で過ごすみさきとの時間、多国籍なキャストが出演する演劇の稽古を通して、家福の心は少しずつ変化していく。喪失の哀しみを抱える彼が、最後に辿り着く答えとはーー?

家福を演じるのは、話題沸騰中のドラマ『真犯人フラグ』などのサスペンスから、骨太な戦争映画『空母いぶき』など幅広い役柄をこなす西島秀俊氏。そして、妻のことを知る高槻役に『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生氏。重要なキーパーソンとなるドライバーのみさき役を、歌手としても活躍する三浦透子氏が演じている。

村上春樹氏の要素を盛り込みながら、伏線が絡み合い、行間を読ませる、濱口監督ならではのシナリオの中で魅せるキャスト陣の熱演は必見だ。

dTV公式サイトから会員登録をした後、テレビ、パソコン、タブレット、スマートフォンで視聴可能。

日本映画史に残る一作になること間違いなしの『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』で、有意義な自宅時間が過ごせそうだ。

dTV公式サイト:https://video.dmkt-sp.jp

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(C) 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会