昆虫カメラマン・海野和男氏が撮影した『世界で一番美しい蝶図鑑』

今にも羽ばたきそうな、アクティブな写真の数々。誠文堂新光社は3月8日(火)に、神秘的かつ美しい、蝶のフォルムや自然界での生態を海野和男(うんの かずお)氏の写真で堪能できる一冊『世界で一番美しい蝶図鑑』を発売する。

世界各地で撮影した魅力的な蝶の写真

著作は100冊を超える海野和男氏は、1947年生まれの自然写真家。昆虫写真家であり、同ジャンルの草分け的存在。広角レンズを使った接写により、昆虫の周囲の環境を風景として写しこんだ作風を得意としている。

『世界で一番美しい蝶図鑑』には、海野和男氏が長年、世界各地でのフィールドワークで撮影した魅力的な蝶の写真が満載だ。

例えば「Flying 飛ぶ」という項目では、ミイロタイマイ・ザルモクシスオオアゲハ・ビクトリアトリバネアゲハ・ロスチャイルドトリバネアゲハ・ケアンズトリバネアゲハ・キシタアゲハ・アンフリサスキシタアゲハなどの写真を掲載。

他にも世界各地の様々な蝶の写真を収載している。

蝶の美しさも写真テクニックも楽しめる

広角レンズを使った接写写真に見られるエキゾチックな蝶の羽の模様といったマクロな世界から、ダイナミックなロケーションをバックに、繰り広げられる蝶の美しく不可思議な生態写真など驚きの蝶の姿を楽しめる。

蝶のファンだけでなく、数多の見る者の美意識をかきたて、研究者にとっては貴重な資料にもなりうる。

20,000種近く存在する世界の蝶の中から、海野氏が撮影した視覚的に感動を呼ぶ150点近くの写真を厳選して掲載。

種のコンプリートが目的ではなく、あくまでも自然界での蝶の美しさや、自然のダイナミックさを楽しむためのビジュアルブック。また、蝶の不思議な生態などはテキストにて解説する。

ページ構成は、印象的な蝶の写真から始まり、蝶の行動や生態として「飛ぶ」「とまる」「表と裏」「テリトリー」「オスとメス」「集団」「ものまね」「羽化」でカテゴライズし展開。

撮影時のカメラの機種、レンズ、絞り、シャッター速度、ISO 感度などのスペックも掲載しているので、プロからアマチュアまで幅広いカメラマンにも参考になり満足できる一冊となりそうだ。

ページを開くごとに蝶の世界に惹き込まれていくに違いない。

世界で一番美しい蝶図鑑
定価:2,970円(税込)
書籍紹介ページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/science/68991/

(冨田格)