鹿児島・枕崎、築100年の旧郵便局を利用した「山猫瓶詰研究所」8月下旬オープン

まるで、大人のための童話やアニメの世界に出てきそうな店舗だ。下園薩男商店は、南薩摩の食材を使用したカフェ・ショップであり、瓶詰製品の工房であり、1組限定の宿を提供する「山猫瓶詰研究所」を鹿児島県枕崎市に8月下旬にオープンする。

築100年、レトロな雰囲気漂う建物

築100年、まるでアニメの世界に出てきそうな建物の「山猫瓶詰研究所」は枕崎という鰹節の有名な町の中心地から車で約10分、昔は金山として栄えたミステリアスな地域にある。

その店舗は、「注文の多い料理店」を思わせる山猫がギョロギョロと待ち構えているかのような雰囲気。ロゴのイラストは、地元の食材を使用したピクルス等で健康な人を増やし、美味しく食べようと舌なめずりしている猫がモチーフとなっている。

南薩摩の太陽の恵みを受けた食材を使用

南薩摩エリアには有機栽培等の野菜を作っている若手の農家や、日本最古のハーブ園である「開門山麓香料園」がある。

生産者と直接会って信頼できる野菜を選び、「開門山麓香料園」の芳樟(ほうしょう)という、この地域の歴史あるすっきりとした甘い香りが特徴のハーブを使用して作るピクルス。

ピクルスには、枕崎の鰹の出汁にドライトマトの旨味を活かしたピクルス液を使うことで、鰹節が持つ旨味成分イノシン酸とドライトマトが持つ旨味成分グルタミン酸とグアニル酸の相乗効果により飛躍的に旨味が強まっている。

オンライン販売や一組限定での宿泊も予定

「山猫瓶詰研究所」のメンバーには、イタリアで料理の経験を積んだ若手の男性も加わり、将来的に店を持ちたいと考えている若者を中心に運営している。

カフェ・ショップとして店舗販売だけでなく、オンライン販売や土産品店・近隣のホテルへ納品する商品の製造や、山猫が待ち構えているような雰囲気の一組限定の泊まれる部屋も予定している。

過疎化が進む、知らないと人が来ないような地域で、若者が自然を感じながら働き、店を成り立たせることで地方の新しい働き方を作り出したいという期待もあるという。

『山猫ピクルス』の先行予約販売

オープンに先立ち、クラウドファンディングを活用したプロジェクトとして『山猫ピクルス』の先行予約販売を実施中だ。

タイトルは「南薩摩のこだわりと季節を味わう〈山猫ピクルス〉築100年旧郵便局でOPEN!」。1月28日19時からスタートし、翌日には支援者52人、目標金額の118%を達成。現在はネクストゴールを目指している。

隠れ家の中の隠れ家カフェで、ゆったりとした時間を堪能してみたい。

山猫瓶詰研究所
所在地:鹿児島県枕崎市金山町722(枕崎駅から車で約16分)
URL:https://yamanekobin.jp/
クラウドファンディング:https://camp-fire.jp/projects/view/533616

(suzuki)