2021年12月に、岩手県・金ケ崎町唯一の酒造場となる「金ケ崎薬草酒造」が誕生した。代表を務めるのは、海外での勤務経験もある元バーテンダーだ。
同酒造場の第1弾発表商品『「少しを楽しむ」お酒・和花』シリーズで、アルコールの新しい消費のあり方を提案する。ゆったりと過ごす自宅時間のお供に、馴染み深いハーブが香るリキュールを楽しみたい。
和ハーブの新たな価値を世界に発信
「金ケ崎薬草酒造」では、アペリティフリキュールとアマーロ(イタリアを代表的する苦味酒)などと呼ばれるハーブリキュールの製造をメインに行っていく。
ハーブリキュールは、日本ではほとんど馴染みがないが、欧米では若者を中心に近年注目を集めている。日本は世界的に見ても魅力的なハーブ(紫蘇や山椒、わさび)や果樹、柑橘類の宝庫。この環境を活かし、国際的なブランドにしていくことが目標だ。
元バーテンダーが夢のリキュール工場を開業
金ケ崎薬草酒造の代表を務めるのは元バーテンダーの老川和磨氏(28歳)と、東京大学大学院卒の理系デザイナーである林優花氏(25歳)の2人。
老川はカナダ・アメリカでバーテンダーとして腕をふるった経験から、自らも酒造場を持ちたいと志す様になった。帰国後4年間は、東京都内にて自家製ハーブ専門のバーを営んでいたが、コロナをきっかけに地元での開業を決めた。
仕事仲間であった林を誘い、「K.S.P(金ケ崎・サスティナブル・プロダクト)」社を設立。そして、父の実家の精米場跡地を改装し、夢であった小さなリキュール工場「金ケ崎薬草酒造」を立ち上げた。
『「少しを楽しむ」お酒・和花』シリーズ
金ケ崎薬草酒造が生み出す初めての商品は、和ハーブリキュール『和花(わか)』シリーズ。
日本の四季をイメージし、春・夏・秋・冬それぞれに旬を迎えるハーブや果実の香りを「ブレンド」した新感覚のリキュールを、飲みやすい低アルコール(10%)で製造している。
少量のアルコールでも様々な植物の風味を楽しめ、充実感を味わうことが出来るのが和花シリーズの強みだ。小さなグラスでゆっくり「ストレート」で味わうことを勧める。
第一弾商品である春の『樹(いつき)』と秋の『果(みのり)』は、2021年12月12日より応援購入サイト「Makuake」で先行販売中(2月27日迄)。開始3日間で200万円を調達し、現在日本中から注目を集めている。『樹』と『果』の一般販売は4月開始を予定。
現在は、『和花』の製造に加え、日本の伝統であるお茶を使用したお酒『茶酒・桑ノ木田30』を製造している。
新しいリキュールと、新しい試みにも注目したい。
Makuakeプロジェクトページ:https://www.makuake.com/project/herb_liqueur/
K.S.P ホームページ:https://www.kspyakusou.com
(hachi)