福島の大堀相馬焼と台湾のビールがコラボ!「福虎添藝」プロジェクト始動

福島県の大堀相馬焼が台湾市場へ。台湾のビールを美味しく飲むためのビールタンブラーが開発された。

2月24日(木)、福島県浜通り地域等12市町村の事業者の販路拡大等の支援を行う「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」は、福島県の伝統工芸品「大堀相馬焼」と台湾のクラフトビール界をリードする「臺虎精釀(タイフーブルーイング)」との共同開発プロジェクト「福虎添藝(フーフーテンイー)」にて制作したビールタンブラーとコラボレーションビールをリリース。

また、ビールタンブラーは、2月25日(金)より台湾と日本にて発売開始する。

福島と台湾、ビールを楽しむコラボ

プロジェクト名の「福虎添藝」は、福島県の頭文字を表す“福”と臺虎精釀のアイコンである“虎”を掛け合わせたネーミング。

中国語のことわざにある「如虎添翼(ルゥー フゥー ティェン イー)」という、日本語で「まるで虎に翼をつけたようである」が語源となっており、大堀相馬焼と臺虎精釀が出会い、器と食の文化交流に止まらず、作り手としての技術を高め合い、より一層良いものをつくっていくという想いが込められている。

デザインコンセプト

デザインのコンセプトは、震災から10年を越えた今、大堀相馬焼の困難に立ち向かい常に進化し続けていこうと駆け抜ける姿勢。臺虎精釀のブランドコンセプトである、新しい文化を積極的に取り入れようとする前向きな姿勢。そんな相互の姿勢と文化を理解し合い、尊重し合う様子を込めている。

4つのタンブラーには、大堀相馬焼の象徴である「走り駒(立髪)」と臺虎精釀の象徴である「虎(縞模様)」が、各窯元の個性的な釉薬の塗りで表現。そしてタンブラーはどれも「二重構造」となっており、保温・保冷効果をもたらすため、長い時間ビールを美味しい状態に保つ。

また、タンブラーのフォルムは、臺虎精釀のロゴマークにも使用されるひょうたん型の独特なフォルムに。

大堀相馬焼および臺虎精釀の紹介

大堀相馬焼について

福島県浪江町大堀地区に伝わる「大堀相馬焼」。貫入(ひび割れ) 、二重焼き、駒の絵などの特徴を有し、地域に広く親しまれてきた伝統的工芸品。東日本大震災と原発事故により23軒あった窯元はすべて町外へ避難を余儀なくされた。今回の共同開発プロジェクトでは、あさか野窯(郡山市)、陶徳窯(郡山市)、いかりや商店(白河市)、京月窯(福島市)の4窯元が参加。

台湾で設立された臺虎精釀

クラフトビールを愛する若者たちによって、台湾にて2013年に設立。ローカル文化が織りなすクリエイティビティを通じて世界と繋がり、アジアのクラフトビールのルネサンスを起こしている台湾発のクラフトビールブランド。今回の共同開発プロジェクトでは、福島県の日本酒づくりの特徴である麹菌を活かした新たなクラフトビールを開発。

台湾ではタイフーブルーイングの直営店4店舗、日本では東京神楽坂にあるタイフートウキョウ、東京墨田のコトモノミチ at TOKYO、大阪西区のコトモノミチ at PARK SIDE STOREにて販売する。

台湾の臺虎精釀のビール職人によって作られた究極のコラボレーションビールを、日本・福島の大堀相馬焼の職人が作った究極のタンブラーで嗜む。二つの国を跨いで生まれる、極上のひとときを楽しみたい。

プロジェクト「福虎添藝」:https://www.cementdesign.com/fuhuteni
臺虎精釀: https://www.taihubrewing.com

(田原昌)