世界にたったの30本。ブルガリウォッチの奏でる美しい音色に聴き惚れたい。
「音」へのこだわりが詰まった新作ウォッチ
グラフィカルなスケルトンムーブメントを搭載した「オクト ローマ ブルー カリヨン トゥールビヨン」。プラチナ製のケースを、チタニウム製のブルーのミドルケースが取り囲む。実はこれは、カリヨンウォッチである本時計の音の“再現性”と“明瞭性”を最大限に高めるための設計だ。
ケースは音を最大限に伝えるため、ゆとりのあるデザインを採用。3つのハンマー構造のトルクを高め、力強い音を作り出す。
ミドルケースは、音を可能な限り伝播させるよう設計。内側と外側の間の金属量を抑えるため、デザインに空洞を施し、3つのゴングに対応する各開口部が音を外に響かせる。また効果的に音を伝えるため、ケースボディに直接ゴングを固定。バックもくり抜いてチタニウムのグリッドを付け直し、共鳴ゾーンを保護しつつ音を外が広がるよう工夫した。
ゴングは、手作業で複数の工程を経て作られている。手で折りたたみ、形作ってから900度で焼きなまし、強化。その後に洗浄し、500度の炉に入れて表面を滑らかにする。この工程を経ることで、金属がさらに澄んだ音で共鳴するようになるのだ。
3色の音を出す3つのハンマーのカリヨン(組み鐘)は、“時間”は「ド」、“15分”は「ミ・レ・ド」、“分”は「ミ」の音でメロディーを奏でる。なおこの機構は、ミドルケースの左側にあるプッシャー(押し込み式ボタン)で作動する仕様だ。
エレガントなディープブルーカラーが目を引く1本
ムーブメントは従来型の香箱を1つ備え、少なくとも75時間のパワーリザーブを保持。ブリッジに直接開けられた香箱のスプリングによって、音の機構が確実に機能するよう設計されている。
BVL428キャリバーの構造、ブリッジに施したカットアウトやさまざまなコンポーネントの配置は、独創的かつ現代的。ハンマー、ゴング、トゥールビヨンケージ、穿孔を加えた表面にはポリッシュ加工のステンレススティールを交互に配し、精巧に作り上げられたメインプレートとブリッジにはALD処理を施した。
ハイテクなカーボンベースの真空蒸着によるディープブルーがエレガントだ。
さらにシースルーのサファイアクリスタルのケースバック、3気圧防水を備え、プラチナ製トリプルブレードのフォールディングクラスプを配したブルーのアリゲーターレザーストラップと組み合わせている。
時計の複雑機構は何十年もの間、決められたルールと古典主義の原則に則ってきた。新作「オクト ローマ ブルー カリヨン トゥールビヨン」は、伝統に対してモダニズムにアプローチする、ブルガリのパフォーマンスを存分に発揮したアイテムと言えるだろう。
オクト ローマ ブルー カリヨン トゥールビヨン
価格:38,170,000円(税込・予価)
本数:30本限定
ブルガリ:https://www.bulgari.com/ja-jp/
(IKKI)