華やかかつ悲劇の皇妃エリザベート。その人生を辿る旅をオンラインで楽しむことができる。
オーストリア政府観光局は、ミュージカル『エリザベート』が2022年に世界初演から30周年を迎えることを記念し、皇妃エリザベートの人生とゆかりの地を紹介する特別記事とGoogleマップリストを公開した。
長く愛されるミュージカル『エリザベート』
1992年9月3日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演されたミュージカル『エリザベート』は、今や世界各国で翻訳版が上演される、ドイツ語ミュージカル最大のヒット作。日本でも宝塚歌劇団と東宝が公演を重ね、世代を超えて愛されている。
また、今年10月から2023年1月にかけて、全国4都市での東宝版の上演が決定しており、大きな話題となっている。
世界初演から30周年を記念し特別記事を公開
今回、世界初演から30周年を迎えることを記念して、公式サイトに掲載した特別記事では、バイエルン出身の少女がわずか16歳でハプスブルク家に嫁ぎ、悲劇的な死を遂げるまでの人生を、エリザベート自身の言葉とともに辿る。オーストリア各地に残るゆかりの地も紹介している。
エリザベートゆかりの地を印したGoogleマップリストも
オーストリア政府観光局は、エリザベートゆかりの地を印したGoogleマップリストを公開。
リストでは、夫の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と暮らした宮殿、こっそり通ったウィーンの菓子店、好んで滞在した別荘などにピン付けしており、旅行の計画時はもちろん、現地の街歩きでも大いに活用できるリストになっている。また、隣国ドイツ・ハンガリー・スイス内のゆかりの地も含む。
Googleマップリスト掲載のスポット紹介
シシィ博物館
ホーフブルク宮殿内にある、シシィファン必訪の博物館。バイエルンでの少女時代、思いがけないオーストリア皇帝との結婚、慣れない王宮生活、そしてジュネーブでの急死に至るまでの波乱万丈の人生を、充実の展示品で辿る。
ヘルメスヴィラ
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が、バイエルン出身のエリザベートにウィーンの素晴らしさを伝えるために建てさせた宮殿。ルネサンス様式の瀟洒な建物で、彼女のサロンの天井には一部クリムトが描いたフレスコ画があり、他にもステンドグラスの窓、体操室、大理石のレリーフなど、贅が尽くされている。
菓子店デーメル
ダイエットに執心しながらも、甘いものが大好きだったエリザベートがお忍びで通った菓子店。オススメはスミレの花の砂糖漬けとバラの花の砂糖漬け。
なお、現地ウィーンでは、6月30日~7月2日の3日間、シェーンブルン宮殿にて『エリザベート・コンサート in シェーンブルン』が上演される。
世界中の人たちの心を捉えつづけるオーストリア永遠のアイコン、エリザベートを訪ねる旅に出かけてみよう。
特別記事:https://www.austria.info/jp/service-and-facts/famous-austrian-people/sissi-kaiserin-elisabeth
Googleマップリスト:https://goo.gl/maps/fMnHQhGYSwzZGp5o8
(田原昌)