パイ インターナショナルは1月26日(水)に書籍『「いき」の構造』を刊行した。「いき(粋)」の美学を理解する一助となる、ビジュアルブックだ。
大川裕弘氏の写真とともに読む『「いき」の構造』
典型的な『高等遊民』にして、西欧の教養と遊びの精神及び江戸と上方両文化に精通する粋人が、西欧流哲学の構文で迫る「いき」の構造。
「いき」と言えば日本人の九割が感覚的に了解し、では「いき」とは、と問われれば九割が答に窮するといわれることこそが、「いき」の謎だ。
一字一句の難解、一行一章の曲折に気を取られず軽く読み超えていけば、ふっと、日本独自の美学の要点が見えてくる。
『日本の美』の空気感、存在感に通底する大川裕弘氏の写真の数々が、そうした読書法の確かな一助になるだろう。
ほか大川裕弘氏のビジュアルブック2冊を紹介
『陰翳礼讃』の世界がより深く理解できる一冊
ほの暗さの向こうに、美しい世界が見えてくる。
「気配を撮る名匠」と評される大川裕弘氏が暗がりに潜む美を写し撮った一冊。谷崎潤一郎『陰翳礼讃』の世界がより深く理解できるビジュアルブックだ。
大川氏の美しい写真とともに味わう『茶の本』
“美のカリスマ”岡倉天心が世界にアピールした、日本人の本当の美意識。
日本の美の心を茶道の美意識から説き起こして、世界に衝撃を与えた名著を初のビジュアルブック化。
『茶の本』は、茶道の作法などを解説した書物ではなく、茶道を禅や道教、華道などとの関わりから広く捉え、日本人の美意識や文化観を欧米人に向かって説いた評論だが、日本人にも「美の本源」「芸術の本質」「人生の本義」を教えてくれる一書でもある。
大川裕弘氏の美しい写真とともに、その世界観が味わえる。
大川氏の美しい写真とともに日本の美の深淵を覗いてみたい。
「いき」の構造
判型:四六判変型
価格:本体2,000円+税
発売日:1月26日
著者:九鬼周造
写真:大川裕弘
編:谷村鯛夢
発売元:パイ インターナショナル
パイ インターナショナル:https://pie.co.jp/
(suzuki)