冬に旬を迎える食材を街で味わう「2022冬の神戸食材フェア」

山と海に囲まれた大都市神戸で食文化を育てる『食都神戸』。そんな神戸の冬の旬食材「イチゴ・ホウレンソウ・須磨海苔」を楽しむフェアが開催。知らない神戸の顔をのぞいてみよう。

食文化を神戸の魅力に育てていくプロジェクト

神戸観光局は、「食文化を神戸の魅力に育てていく」ことを目指す『食都神戸』のプロジェクトの一環として、神戸の豊かな自然で育った食材(ローカルフード)の魅力を多くの人に知ってもらおうと、冬の豊かな旬の食材を楽しむ『冬の神戸食材フェア』を開催する。

『食都神戸』とは、「食文化を神戸の魅力に育てていく」ことを目指し、2015年から始まった中長期的な取り組みだ。

大都市でありながら山と海に囲まれた、神戸独自のポテンシャルを最大限に活かし、神戸産農水産物の普及促進や農を活用した食ビジネス支援等に取り組んできた。

神戸の豊かな自然で育った食材の魅力を多くの人に知ってもらおうと、平成30年度から須磨海苔など神戸の食材を使ったフェアを、市内飲食店や生産者の協力のもと開催している。

1月22日(土)より、神戸の自然が育んだ冬の豊かな食材を楽しむ「2022冬の神戸食材フェア」を開催。

冬の神戸で収穫される「イチゴ」「ホウレンソウ」「須磨海苔」の3つの食材を使って、和洋中さまざまなジャンルの料理人たちが、神戸市内の飲食店で特別なメニューを提供。

神戸の「農水産物」や「食」を身近に感じられる機会を創出し、地産池消のライフスタイル化を進めていく。

テーマ食材はイチゴ、ホウレンソウ、須磨海苔

12月から6月頃までが旬の秋植えイチゴ

秋に植えられたイチゴは、12月から6月頃までが旬。酸味が少ない「章姫(あきひめ)」、際立つ甘さの「紅ほっぺ」、酸味と甘みのバランスが良い「やよいひめ」など、多くの品種を長い期間楽しめる。

イチゴは古いものでは大正時代から栽培され、神戸を代表する食文化である西洋菓子の発展と共に成熟してきた。

現在は主に北区の二郎や大沢町、淡河町や西区の岩岡町、押部谷町などで生産。昼夜の寒暖差のある気候が生む、鮮度と食味にこだわった高品質なイチゴだ。

艶やかな「こうべ旬菜」ホウレンソウ

周年出荷されているホウレンソウだが、冬は特に寒さで糖度や栄養価が高まる。

西区で生産される「こうべ旬菜」のホウレンソウは、農薬や化学肥料を減らし、有機質肥料や完熟堆肥を使用するなど、人と環境に配慮して栽培。そのため、株張りがしっかりして艶があり、葉色も鮮やか。

そのほか、露地ホウレンソウや、主に北区で栽培されているちぢみホウレンソウは、気温が低い環境で育つことで甘みが増し、しっかりとした歯ごたえが味わえる。

希少な一番摘み海苔「須磨海苔」

兵庫県の海苔の生産量は、全国第2位。現在は須磨浦、東須磨、塩屋、東垂水の4地区において、浮き流し式で養殖が行われ、12月上旬から4月中旬まで収穫。

その中で年間の生産量のうちたった3%の一番摘み海苔だけが「須磨海苔」として出荷される。

「色が黒くて艶があり、豊かな磯の香りと風味、肉厚だけど歯切れが良い」豊富な栄養素と明石海峡の速い潮流、冬の冷たい季節風によって育まれた美味しい海苔を楽しもう。

冬の神戸の美味しさを味わってみたい。

冬の神戸食材フェア
期間:1月22日(土)~3月21日(月・祝)
食都神戸:https://www.gastropoliskobe.org/2022/01/14/kobe_fair2022winter/

(田原昌)