ポール・スミスが英国最高栄誉の「コンパニオン・オブ・オナー勲章」を受勲

「ポール・スミス(Paul Smith)」ブランドの創業者・デザイナーであるサー・ポール・スミスが、英国ファッション界への貢献を称えられ、「コンパニオン・オブ・オナー勲章」を1月12日(水)受勲した。

■英国最高位の栄誉である「コンパニオン・オブ・オナー勲章」
1917年にジョージ5世によって創設されたこの名誉ある勲章は、君主と65名のメンバーで構成され、特別栄誉賞の中でも最高位あたり、長年にわたって芸術や科学、医学など、国家的に重要な分野で大きな貢献を果たした人物に授与される特別な勲章だ。

現在のタイトル保持者には、デイム・マギー・スミス、サー・デイヴィッド・アッテンボロー、サー・エルトン・ジョン、サー・イアン・マッケラン、サー・ポール・マッカートニーなどが名を連ねている。

■ポール・スミスのこれまでの軌跡を評価
受勲者が2020年のエリザベス女王の誕生日に発表された際、宮殿からの声明は次のようなものだった。

「ポール・スミスのサクセスストーリーは、英国の勤勉さ、創造性、起業家精神を表しています。何の資格も持たず学校を中途退学して、ノッティンガムの小さな店から慎ましくスタートし、現在では52カ国で展開するポール・スミス王国を築き上げました。そして現在も、チェアマン兼デザイナーとして、自身が1970年に創業したビジネスのあらゆる側面で主導権を持ち続けています」

ポール・スミスは、ファッションデザイナーとして初めて「コンパニオン・オブ・オナー」を受勲し、ウィンザー城で行われた授与式には、ドーメルのウールホップサック素材で仕立てた3つボタンのネイビースーツを着用して出席。

今回の受勲に対し、次のようにコメントした。

「『コンパニオン・オブ・オナー』を授与する、という手紙を受け取ったときには本当に驚きました。このような素晴らしい人々のリストに加わることができ、大変光栄に思います」

2022年で76歳を迎えるサー・ポール・スミス。大きな存在感を放ちファッション業界を牽引し続ける彼と「ポール・スミス」ブランドの今後の展開にますます期待したい。

ポール・スミス:https://www.paulsmith.co.jp/shop

(IKKI)