コロナ禍でも30店舗を出店した神田カレーグランプリV2達成の「100時間カレー」。大変な時こそに笑顔を届けたいと考えるその堅実な経営方法と「思い」を紹介する。
■「100時間カレー」消費者への思い
一皿から生まれる笑顔のために、カレーに全力をかけているARCS(アークス)社は、2021年11月26日に節目となる「100時間カレー」のイートイン店50店舗目を出店した。
「100時間カレーを多くの人に食べてもらいたい」
「自信作のカレーでたくさんの人に喜んでもらい、笑顔をつくっていきたい」
「コロナで大変な思いをしているお客様に少しでも笑顔を届けたい」
という思いを根底に、「特別感のあるプチ贅沢なカテゴリーで、本格的なカレーがリーズナブルに食べられるお店」というコンセプトで、イートイン店舗が53店舗まで拡大した。
さらに、コロナによって苦しんでいる企業にも笑顔を届けたい、という思いも。本来であれば消費者に支持されるべき会社が資金調達ができず倒産などに追いやられている状況があり、そんな会社に少しでも力を貸せたらと「100時間カレー」はFC展開に力を入れ始めた。
■低投資で高クオリティサービスが提供できる
居抜き出店や商業施設での店舗開業が多く、他業態に比べて複雑な調理機材が不要なため、通常の初期費用からすると平均30~50%ほどコストが抑えられる。特に商業施設での展開も多く条件面での交渉も対応可能なこと。新型コロナの影響で閉店する飲食店が増える中、平時では考えられない条件で入居ができるケースもある。
また、カレーは他の料理に比べて調理工程が少なく、トッピングを切ったり、揚げたりする以外の工程は、飯を盛り付けルーをかけるのみ。
味の要となる「ルー」は、『100時間カレー』の開発者が数百回もの改良を重ねたこだわりのルーを各店舗へ配送する。オペレーションが簡易な分、スタッフは来店客へのサービスに注力することができるので、人件費を抑えながらも高いクオリティを保つことが可能だ。
■コク深い濃厚な欧風カレー
女性や家族連れをメインターゲットとしている『100時間カレー』。通常、家で食べるカレーとは調理工程も味わいも異なるコク深い濃厚な欧風カレーは、ベースがフォンドボーであることから洋食系のトッピングとの相性がいいことも特徴で、差別化を実現している。
新規店舗出店に加え、レトルトカレーも販売し話題を集めている「100時間カレー」。依然続くコロナ禍の中、ますます存在感を大きくしていきそうだ。
「100時間カレー」店舗一覧:https://100hourscurry.jp/shop/
通販サイト:https://100hcurry.com/
(冨田格)