国産ワインを楽しみつくす、上質なくつろぎの時間を過ごすならここ。
東京から約90分、日本ワイン発祥の地・山梨県。県内有数のワイナリーが集まる甲州市勝沼に、1日1組限定一棟貸しの宿「古民家宿るうふ 蔦之家」が2021年12月25日に新規オープンした。
■その土地の体験が楽しめる古民家宿 るうふ
山梨県を中心に築100年前後の古民家を再生し、一棟貸しの宿を現在7棟運営している「るうふ」社。各宿とも、その土地ならではの3つの “体験”メニューを用意している。
焚き火を囲む時間である「火の体験」、古民家に刻まれてきた歴史や文化を紹介する「時の体験」、書道や箸づくり、水菓子づくりなどの「土地の体験」。「るうふ」は、古民家でこそのゆったりした時間と空間を味わえる体験型宿泊施設だ。
今回は、山梨県甲州市勝沼町に建つ古民家を再生し『るうふ 蔦之家 (つたのいえ)』を紹介する。
■『るうふ 蔦之家』の特長
「古民家宿るうふ 蔦之家」は、新旧のワイナリーが点在するメイン通りから車で5分ほどの立地。
昭和初期に建てられてた、政商 故・小佐野賢治の生家であった広い庭をもつ屋敷を再生した空間。素朴で落ち着く座敷の間、そこから続く長い縁側の先にはガラリと印象の変わる洋館が建つ。華やかな気分でゆったりと食事できるダイニングルームや、屋内の蔵はシアターラウンジとなっている。
「土地の体験」 には、勝沼でワイン造りが始まった明治初期から人々がちゃぶ台ワイン(テーブルワイン)として飲んでいた「一升瓶ワイン」を、当時と同じく湯呑みで提供。勝沼ワインのぶどう品種”甲州”の飲み比べを楽しむことができる。
また、オプションサービスとして、宿から車で5分のワイナリーにて生ワインのボトル詰め体験(手作りのラベルを貼って完成)も用意している。
食事は、前菜からデザートまで、目の前の鉄板で仕上げるコース料理。フランベして焼き上げるステーキや、鉄板でワイン蒸しにした具材を楽しむトマトチーズ鍋、季節のフルーツのバター焼きを添えたデザートなど、甲斐信玄鶏、富士桜ポークや有機野菜といった県内産の新鮮な素材を、じっくりと堪能できる。
季節ごとに変わるメニューと、勝沼のワインを取り揃えたリストで勝沼ならではのディナーを味わえる。
庭には焚き火台を設置。自然に囲まれた古民家宿での静かな夜、揺れる炎を見ながら心がほぐれていく、都会では体感できない癒しの時間。
日本ワインの歴史に触れ、政商・小佐野賢治の生家に泊まるという非日常体験。普通の旅では得られない感動に出会えそうだ。
古民家宿るうふ 蔦之家
所在地:山梨県甲州市勝沼町山931-1
公式サイト:https://loof-inn.com/hotels/tsutanoie/
(冨田格)