東京・足立区のモノづくり技術を世界に発信する「ADACHI TIDE」

様々な加工技術を持つ町工場が多い「足立区」の魅力を世界へ。

東京・足立区内のモノづくりの海外販路拡大支援事業「ADACHI TIDE(アダチタイド)」は、区内11社のモノづくり事業者を紹介し、商品を販売するポップアップストアを香港とシンガポールにて2021年10月〜11月に開催した。

■足立区内の製造業や製造小売業が海外市場へ
「ADACHI TIDE」は、各事業者が海外のマーケットについて学ぶ機会の提供や、商品開発におけるディレクション、海外でのテストマーケティングなどを長期的に支援している。

今回のポップアップストアでは、海外のニーズを把握し、商品改良やさらなる販路開拓につなげることを目的に、各事業者の商品の展示販売した。

香港で初めてのサステナブルショップとして位置づけられ、日本、アジア、北欧のブランドを取り扱うマルチレーベルショップ「HAUSTAGE」と、多くのシンガポールデザイナーと日本の伝統産業をつなぎ、現代のシンガポール文化を代表するギフトをプロデュースする人気のギャラリーショップ「Supermama」が会場となった。

香港「HAUSTAGE」でのワークショップ実施風景

期間中は、香港「HAUSTAGE」には約3,000人、シンガポールの「Supermama」には約2,000人が来場し、足立区のモノづくりに触れた。

■想定以上の好評を得た今回の試み

商品を海外で販売する際には、現地市場に合わせたローカライズを行うことが成功要因の一つ。

そのため、現地生活者のライフスタイルを理解し、より最適な商品へ改良するため、事前に海外パートナーによるアドバイスを経て商品改良を行った商品を展開。その結果、ポップアップストアでの商品販売点数は想定以上に伸びており、各地域のパートナーからの高い評価も得ることができた。

今回の結果をもとに、さらに商品改良を行い、海外販路開拓へ邁進していく予定だ。

■「ADACHI TIDE」

「ADACHI TIDE」は、世界に誇れる日本文化の継承と創造を目指すビジネスプロデュースカンパニーCulture Generation Japan(カルチャージェネレーションジャパン)が足立区より委託を受けて運営している。

足立区内の価値ある商品・技術とそれらを生み出すモノづくり事業者の新たな挑戦を支援する「足立区海外販路拡大支援事業」のプロジェクトとして2021年7月よりスタート。

プロジェクトでは、商品改良の支援および中華圏市場の入り口である香港とアジア圏市場のハブにあたるシンガポールでの販売支援を3年間に渡り実施する。

日本のモノづくりの素晴らしさが世界に羽ばたくプロジェクトを今後も見守りたい。

Culture Generation Japan:http://culgene.jp/

(hachi)