2021年のメンズシューズのトレンドについて徹底リサーチ。最新の足元情報を報告しよう。
■単一色のカラーが人気
企業の最新情報やユーザーへのインタビューなどを通して、トレンドを追跡するプロジェクト「トレンドラボラトリー」が、2021年12月、渋谷にいる10代~40代の男性100名を対象に、スニーカーに関する街頭調査を実施した。
その結果、デザインやカラーについては、白や黒といった単一色のスニーカーが人気であることがわかった。
■VANSやコンバースなどは根強く支持を集める
「2021年、人気のスニーカーは?」という問いに対しては、VANS、コンバースが上位に。
VANSの処女作として世に生み出された「オーセンティック」。
発売当時から今にいたるまで、手の届く価格とスタイルを選ばないシンプルなデザインから多くのユーザーに愛されており、今回の調査でも上位にランクイン。
定番のオールホワイトやオールブラック、ブラック×ホワイトも良いが、カラーバリエーションが豊富なので人とかぶりにくいカラーを選べるのも人気の理由だ。
コンバース オールスターの70年代のディテールを復刻した「CT70」。
インソールに最新のテクノロジーを取り入れることで、履き心地をグッと向上させた。こちらは日本での公式展開がないのが残念だが、セレクトショップや海外ECサイトなどで手に入れることは可能だ。
あまりの人気から、フリマアプリなどでは偽物が大量に販売されるなどの被害情報も出てきている。購入する際は少し高額であっても信頼できるショップを選ぶなどの注意が必要だ。
その他、ニューバランスのシューズなどが上位にランクイン。調査の結果からすると、シンプルなデザインと機能性が合わさったシューズが現在のトレンドと言えるようだ。
またこの他、スニーカー購入時の選択基準の1位は「デザイン」、2位が「履き心地」であることや、対象者の半数以上が、スニーカーをビジネスシーンで着用していることなどがわかった。
■クラウドファンディングでも、ビジネスマン向けの商品を意識
トレンドの流れに乗るかのように、クラウドファンディングでもメンズ向けビジネススニーカーのプロジェクトが実施されている。
トレンドラボは、レディースシューズの専門店KiBERA(キビラ)が、男性向けシューズ、しかもスニーカーの開発・販売を始めていることに注目した。
同社の取材によると、KiBERAのスニーカー開発の背景には、コロナ禍による打撃があったことが明らかに。活路を見出すため、“シューズで健康を”という理念に基づき、ターゲット層をメンズにまで拡大した。
今回、クラウドファンディングで販売されるスニーカーも、シンプルなデザイン、単色カラー、さらには“健康”を意識している。ビジネスシーンでスニーカーを履く人が増えている中、ビジネスマンが求めるニーズを押さえた一足と言えるだろう。
スニーカーの快適さと汎用性に改めて気付かされた2021年。2022年も、スニーカー需要の高まりは続きそうだ。
KiBERAクラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/534534
(IKKI)