田中希実が「陸上ファンの心を熱くした選手」1位に!日本陸連ファン投票2021

選手たちの素晴らしいパフォーマンスに興奮・感動した東京2020オリンピック。女子1500mで陸上ファンを沸かせた選手が1位となった。

日本陸上競技連盟が実施した日本陸連ファン投票2021で、陸上ファンの心を熱くした選手ナンバーワンが、東京2020オリンピック女子1500mで日本人初出場にして初の8位入賞の田中希実(豊田自動織機TC)に決定した。

■陸上ファンから3,275票の応募が
同連盟が2015年より実施しているファン投票。今年はトップアスリート部門で「あなたの心を最も熱くした選手」「陸上競技の普及・発展のために最もチャレンジした選手」の2つのテーマ、U20・中学・高校部門では「これからの成長や活躍が最も楽しみな選手」というテーマで実施。

インターネットでの投票を陸上ファンから募集し、3,275票の応募が集まった。

今年は、前述のテーマで1位になった田中希実選手のほか、同大会男子マラソン6位入賞の大迫傑選手(Nike)が「陸上競技の普及・発展のために最もチャレンジした選手」1位に、同大会男子3000m障害物で日本人初の7位入賞を果たした三浦龍司選手(順天堂大学)が、U20・中学・高校部門「これからの成長や活躍が最も楽しみな選手」1位に選ばれた。

■トップアスリート部門「あなたの心を最も熱くした選手」
「あなたの心を最も熱くした選手」1位の田中希実は、東京2020オリンピック女子1500m準決勝での日本記録更新(初の3分台)と決勝での日本人初の8位入賞。世界の選手を相手に先頭に出て全体を引っ張る積極的な走りなどでファンを熱くした。

同テーマでは2位となった三浦龍司は、東京2020オリンピック男子3000m障害物予選での日本記録更新と決勝での日本人初の7位入賞ラスト1周のスパートで3人抜きでの入賞などが、熱くしたシーンとして選ばれた。

大迫傑は同テーマで3位。熱くしたシーンとして東京2020オリンピック男子マラソン30㎞過ぎで単独6位となり2位集団をとらえた瞬間、フィニッシュシーン、フィニッシュ後の涙のインタビューなどが挙げられている。

■「陸上競技の普及・発展のために最もチャレンジした選手」
2021年は、選手が主体となり陸上競技会を開催したり、SNSでのトレーニング紹介やオンライン上でのファンとの交流会を行ったり、多くのアスリートが陸上競技の普及活動に取り組む姿、挑戦する姿が印象的だったという。

「陸上競技の普及・発展のために最もチャレンジした選手」の1位は大迫傑。大学生アスリートを対象とした「Sugar Elite」、小中学生を対象にした「Sugar Elite kids」を開催し、次世代アスリートの育成に貢献した点などが評価された。

2位は桐生祥秀(日本生命)。誰もがチャレンジしたことのある50m走をベースとした「Sprint 50」を考案。YouTubeチャンネルでの情報発信により陸上競技の普及に貢献する活動も行った。

3位の田母神一喜(阿見AC)は、ランニングイベント団体「IIIF」を設立。「郡山NY駅伝・ロードレース大会」など気軽に参加できる競技会を開催した。

全投票結果は、特設サイトにて確認可能。気になる人はチェックしてみては。

アスレティックス・アワード2021 特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/award/2021/

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