浅草の老舗「桜なべ 中江」が「四代目とまわる吉原散策イベント」開催

創業116年の老舗「桜なべ 中江」四代目が、「初めての吉原」をテーマに吉原散策&老舗桜なべ店での食事を提供する「四代目とまわる吉原散策イベント」を開催する。

■吉原遊郭の歴史や文化を受け継ぐ老舗桜なべ屋
「桜なべ 中江」は明治三十八年に、当時大いに賑わっていた「吉原遊廓」の門前に開業。関東大震災で倒壊後に再建された店舗は、もうすぐ築100年を迎え、平成22年に国の有形文化財に登録されている。

創業当時、「吉原遊郭」の周辺には20軒を超える「桜なべ屋」があったが、現在では「桜なべ 専門店」として現存するのは唯一「中江」だけとなった。

また、吉原に唯一残る料亭「金村」は、「吉原の文化と歴史の灯を消してしまうのは忍びない」という思いから、閉業を知った四代目が引き継いだ。

■吉原と江戸文化に触れるイベント
四代目は、某アニメの影響などから若い人の吉原への関心が高くなっており、吉原散策イベントを企画したという。このイベントを通し、吉原の歴史や文化への理解を深め、また東京の郷土料理「桜肉」の美味しさ、奥深さを体験してもらい、より多くの人に東京吉原の歴史、文化に興味を持ってほしいと考えている。

イベントでは「桜なべ 中江」の店舗に集合して、四代目と一緒に1時間ほどの吉原散策と「金村」の資料見学、その後、創業116年の老舗「桜なべ 中江」での食事を中江四代目の講義付きで楽しめる内容となっている。

「金村」は吉原遊郭の茶屋として栄え、政界・財界の大物も愛用した伝統ある料亭だった。

日本最大の歓楽街として繁栄を極めた吉原の中で生まれ、吉原遊郭が廃止された後も、最後の料亭として吉原文化と江戸の粋を伝え続けてきた。

今回の散策では、当時の名残と多数の資料を保管している「金村」を、資料の閲覧と歴史ある建築物を四代目からの解説付きで訪問することができる。

吉原の歴史に興味はあったけど今ままで足を運べなかった人や、初めての人でも吉原の歴史や文化への理解を深めてもらい、東京の郷土料理「桜肉」の美味しさ、奥深さを堪能できるようなツアーにしたい、と四代目の中江白志氏は語る。

江戸の文化に触れて非日常を味わえるイベントになりそうだ。

四代目とまわる吉原散策イベント
実施日:2022年2月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)※各日12:30集合
参加金額:3,500円(税・食事代込)※食事内容は、通常3,980円のランチコース
参加人数:各日6〜10名(先着順)※5名以下の場合は不催行
※参加者全員に「一葉記念館」の無料入場券を進呈。
※天候次第で、内容を変更する場合があり。
申込:http://www.sakuranabe.com/form1/contact1.html

桜なべ 中江
所在地:東京都台東区日本堤1丁目9-2
ホームページ:https://www.sakuranabe.com/

(冨田格)