これは、長年に渡り培ってきた専門的なノウハウを、新しい時代へ受け継いでゆくプロジェクト。
明治42年創業。112年の歴史を持ち、米の生産者と消費者をつなぐ米屋「ヤマコしらかわ」が4代目の承継者を募集中だ。
■全国で500人しかいない五ツ星お米マイスター
ヤマコしらかわ3代目の白川皓一(こういち)氏は、全国で500人しかいない五ツ星お米マイスターの持ち主。五ツ星お米マイスターとは、米に関する専門職経験がある人のみに与えられる米の博士号だ。
「一粒のお米にさえも嘘はつかない」を信念に、こだわり抜いた品質の米を食卓に届けている。
白川氏の米への真摯な向き合い方と目利きの質の評価は高く、全国の有名デパートからもオファーが来るそうだ。しかし高齢により、これまで通り業務を続けることが難しくなることを見据えて、株式ごと譲渡する後継者を募集する。
■経営者と候補者のマッチングサービスにて募集
米の品質はもちろん、白川氏の正直さで成り立ってきたヤマコしらかわ。正直の精神を引き継ぎながら、100年続く米屋をアップデートする後継者を探している。
今回の募集は、クラウド継業プラットフォーム「relay(リレイ)」にて実施。リレイは、事業を譲りたい経営者と、事業を譲り受けたい候補者をマッチングさせるサービスだ。
従来のM&Aマッチングサイトと異なり、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの横顔を含めた想いを記事化し、後継者を公募するという特徴がある。
今回の試みについて、白川氏はこうコメントしている。
「100年続いてきた暖簾の中身・精神を理解して、引き継いでくれる人がいいんですよね。100年続いたのは、実直勤勉・真面目の精神が大きな土台、基本になってたから。ここまで米にこだわっているのは全国でも珍しいと思います。その上で時代にあった自由な経営をしてほしいです。」
今はネットで仕事ができる時代。白川氏のノウハウを遠慮なく活用し、正直な商売が生み出した土台をもとに、今の時代にあった商法を展開して欲しいという。
デパートへの出店やネットショップの構築など、販路拡大の可能性がある伝統的な米屋。やりがいも大きそうだ。
詳細:https://relay.town/articles/yamakosirakawa/
(Goto)