“複業”したい人と企業をつなぐ、SaaS型の複業マッチングプラットフォームに注目

“複業”したい人は注目。SaaS型の複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を活用した事例を紹介する。

■「複業クラウド」活用でまちの活性化複業人材7名を登用
成功報酬無料のSaaS型・複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を展開するAnother works社は、広島県熊野町の役場内に複業人材を登用する実証実験において、即戦力の複業アドバイザー7名の参画が決定したことを発表した。広島県熊野町とAnother worksは、今年10月12日に連携協定を締結。同協定は有能な民間人材の知見や才能を、自治体が抱える課題解決に向けて活用することを目的としている。

広島県熊野町での取り組みは、Another worksが推進する自治体での実証実験における全自治体連携20のうち17例目となる。

■連携の背景と目的
日本は人口減少・少子高齢化という深刻な課題に直面しており、特に地方自治体では移住定住の促進・観光客の誘致・地域活性化のため、さまざまな課題を抱えている。

国も自律的で持続的な社会を維持するため、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局や内閣府地方創生推進事務局が設置され、日本全体が地方創生に向けて取り組みを進めている。

Another worksでは、「複業クラウド」を活用し全国の自治体が抱えるさまざまな課題と、その課題を解決できる複業人材とのマッチングを支援すべく、自治体連携を推進している。

■実証実験の概要
広島県熊野町では、民間のプロ人材にサポートしてもらうため、複業クラウドを活用し「まちの魅力づくり開発アドバイザー」「SNSマーケティングアドバイザー」「公共施設活用推進アドバイザー」の3職種で公募した。そして、熊野町と専門的な知見や実績をもつ人材とのマッチングを創出でき、登用されるアドバイザーが決定した。

期間は12月から22年3月末までの約4ヶ月間で、オンラインによるアドバイスを中心に熊野町の課題解決に向けてサポートする予定だ。

また、同時に企画提案型でアイデアを公募した「地域資源活用アドバイザー」については、エントリーを締め切り説明会を開催。現在は1月中旬~2月上旬に行われる発表会を企画中だ。

■複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」とは
「複業クラウド」は、複業したい人と企業をつなぐSaaS型の複業マッチングプラットフォーム。企業は毎月定額料金で求人掲載が可能。登録している全タレントから求める人材を探し、無制限にアプローチできる。

採用が実現しても成約手数料は一切かからないため、採用コストが削減できる今までにないサービスだ。マッチングデータを分析したAIエージェント「Nico」が採用活動のDXを支援する。

タレントは登録・利用が一切無料で、求人へ直接エントリーが可能。また、企業からのスカウトが届くこともあるので、登録するだけで複業の機会を最大化させることができる。独自の福利厚生「複業手当」を活用し、スキルアップや労働環境のアップデートが可能だ。

自分のスキルを本業以外でも活用したいと考えているタレントと、企業や自治体をつなぐ複業マッチングプラットフォーム。働き方改革が進む中、ますます存在感が増していきそうだ。

Another works:https://aw-anotherworks.com/
(冨田格)