なんでも酒や「カクヤス」は、カクヤスメールマガジンに登録している“酒吞み”ユーザーを対象に、今年の忘年会と、飲み会の席でのひと言「とりあえずビール」についてアンケート調査を行った。
■なぜ日本人は「とりあえずビール」と言いたがる?
なんでも酒やカクヤスの情報発信メディア「KAKU LABO―カクラボ―」が、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー369人の「忘年会」と「とりあえずビール」に関するアンケート調査結果をまとめた。
その結果を、3つのトピックに分けて紹介していこう。
■たかが忘年会されど忘年会は日本独自の文化
今回のアンケートは、「家族ではなく、職場や友人・知人同士で開催するもので、飲食店で行うものに限定。オンラインで行うものは含まない」という定義のもと、調査を行った。
「2021年は忘年会に参加するかどうか」を聞いてみたところ、「参加しない」と「開催する条件次第で決める(日にち、人数、メンバーなど)」でいずれも27.9%。「参加する」は21.1%にとどまった。
忘年会についての自由回答では、否定的な意見が見受けられた一方で、「リモートワークが主体になっているので、コミュニケーションをとる場としても開催してほしい」といった開催賛成派も少なくなかった。
そうしたなか目立ったのが、「気の合った仲間と一年の締めくくりをしたい」「会社ではなく、友人とは忘年会を開催したい」などのプライベートな忘年会は開催したいという意見だ。
■「とりあえずビール」派は50代から増える!
どのくらいの人が「とりあえずビール」と言って最初にビールを注文するのか調査したところ、7割近くの人が「とりあえずビール」派(以下、“とりビー派”)であることがわかった。
世代別でみると50代を境に“とりビー派”の比率は分かれる。20代から40代までは60%台、50代から70代以上は70%台。“とりビー”率が最も低いのは40代で63%、逆に最も高いのは70代以上で79%に上る。
「とりあえずビール」と言う理由で圧倒的に多いのが、「ビールが飲みたいから」。その次は「早く持ってきてもらえるから」「最初はビールと決めているから」と続く。
「仕事関係の時はとりビー。プライベートの時は焼酎かハイボールスタート」という意見もあったことから、ビールはビジネスシーンでの“公用酒”であるとも考えられる。
■”とりビー派”の起源は学生時代にあり?
“とりビー派”を自認する人たちにその起源を聞いてみたところ、最も多かったのが「学生時代、部活やサークルでの飲み会」だった。
「最初に飲んだ日から。たぶん、親や当時(30年以上前)の風潮の影響でしょう」「最初に飲み始めたのがビールでおいしかったため」「飲み始めたときからずっとそうだから」という裏付けのコメントもあった。
なかには、「とりあえずビールではなく ビールが好きなのです」「とりあえず…なんてビールに失礼だ!」というビール愛に満ちた意見も。
「年を重ねるごとにビールが好きになったから」「いろいろなクラフトビールを飲むようになってビールが好きになったから」という声もあり、日本人はなかなかビール好きの国民のよう。
飲み会の席で「とりあえずビール」と注文してしまうのは、日本人を語る上で欠かせない習慣といえそうだ。
今年の忘年会、もしくはその先の宴会で、あなたは「とりあえずビール」を発してしまうのだろうか?
アンケート結果詳細:https://kakulabo.jp/serial/kl20211201.html
KAKU LABO―カクラボ―:https://kakulabo.jp/
(冨田格)