グローバルブランドのディーゼル、メゾン マルジェラ、マルニ、ジル サンダー、ヴィクター&ロルフ、アミリを傘下に収め、スタッフ インターナショナルとブレイブ キッドを子会社とするOTBグループが、新規事業部門ブレイブ・バーチャル・エクスペリエンス(BVX)の設立を発表した。
BVXは仮想世界すなわち「メタバース」向けに設計される製品、プロジェクト、エクスペリエンスの開発に完全に特化する。
■目標はメタバースにおけるビジネスチャンス創出
この新たなセンターオブエクセレンス(CoE)はグループ傘下のすべてのブランド、ならびにゲーミング&メタバース産業の主要な参入企業とプラットフォームをサポートする予定であり、顧客エンゲージメントの次なるフロンティアに向けた製品とエクスペリエンスの開発を目指す。
目標は若い世代の顧客とファッション&ライフスタイルブランドの架け橋となり、OTBの成長を加速化できるプロジェクトを立ち上げながら、メタバースにおける新たなビジネスチャンスを創出することにある。
新会社を率いるステファノ・ロッソは、OTB取締役会およびオーラ・ブロックチェーン・コンソーシアム理事会のメンバーであり、デジタル文化のライフスタイルプラットフォームである「D-CAVE」創設者でもある。
BVX最高経営責任者(CEO)として、ステファノはエンドカスタマーと直接交流を図る新たな手法を開発する新法人の業務に集中する。
■NFTとゲーミングを重視しながらデジタル製品の提供を拡充
目指すのはNFT(非代替性トークン)とゲーミングを重視しながら、エンゲージメントを強化し、デジタル製品の提供を拡充することだ。
モルガン・スタンレーによる最新調査報告書によると、メタバース、ゲーミング、そしてNFTは2030年までに獲得可能なラグジュアリーグッズ市場の10%を占める可能性があり、同セクターの収益を約25%押し上げる可能性を示している。
今後の動向にも注目したい。
https://www.otb.net/jp/the-group/
(Yuko Ogawa)