2022年2月、銀座にて日本染織の二大巨匠による二人展を開催

染織業界の人間国宝同士による世紀の合作が初公開される。

左:森口邦彦氏、右:北村武資氏

■北村武資氏と森口邦彦氏、日本染織の二大巨匠による二人展2月銀座で初開催
きもの専門店・銀座もとじは、20世紀の染織業界における二大巨匠、織の人間国宝・北村武資氏(重要無形文化財保持者「羅」および「経錦」)と、染の人間国宝・森口邦彦氏(重要無形文化財保持者「友禅」)による、初の二人展を2022年2月19日(土)~27日(日)に、銀座もとじ「和織・和染」にて開催する。

■人間国宝同士による世紀の合作「雪景」の初お披露目
北村氏は国内染織作家の中で”唯一”、2つの技法「羅」と「経錦」の重要無形文化財保持者に認定され、1996年に紫綬褒章、2005年に旭日中綬章を受賞している。

かたや、「友禅」の重要無形文化財保持者である森口氏は、国内では三越のショッピングバッグのデザインが有名だが、1988年にフランス政府芸術文芸シュヴァリエ章を受賞、作品はメトロポリタン美術館をはじめとする複数の世界の主要美物館に所蔵されるなど、海外でも高く評価されている。

今回の見どころは、北村氏約80点、森口氏約10点の新作発表、そして、人間国宝同士による世紀の合作「雪景」の初お披露目。北村氏が「経錦」で織り上げた生地に、森口氏が「友禅」で染め上げる。まるで連歌を詠むように、重要無形文化財の技術を駆使した至高の一点ともいえる。

北村武資氏作品 羅金 袋帯

北村武資氏作品 経錦 着尺

森口邦彦氏作品 友禅 訪問着

森口邦彦氏作品 友禅 訪問着

■伝統に向き合い続ける作家の孤高の生き様
伝統的な着物の形式、制約の中で思想と創造を自らの指先で具現化していく、終わりなき伝統への挑戦。伝統は追いかけるものでも、追い求めるものでもなく、人が未だ見ぬものを創り出す原動力でもある。

作家の情熱と愛情の結晶である着物や帯は身体を包み、結び、その人の人生と共に生きていくものに。今回、初の合作「雪景」は、お互いへの尊敬の証であり、本来の染と織の関係性を私たちへ問いかけてくるものとなっているはずだ。

伝統とは何か。今回の二人展は、そこに向き合う一人の作家の孤高の生き様を目の当たりにすると同時に、あらゆる人々の心へ、創造の翼を与えてくれることだろう。

「北村武資×森口邦彦 二大巨匠展」~20世紀が生んだ日本染織界における二大巨匠 初の二人展~

期間:2022年2月19日(土)~27日(日)11時~19時
会場:銀座もとじ「和織・和染」

北村武資氏と森口邦彦氏によるスペシャルトーク会
開催日時:2022年2月26日(土)、2月27日(日)11時~12時
会場:銀座フェニックスプラザ(東京都中央区銀座3-9-11紙パルプ会館 内)
定員:各70名(要予約・無料)先着順

銀座もとじ
所在地:東京都中央区銀座4-8-12
HP:https://www.motoji.co.jp/

(suzuki)