大阪で写真家・瀧本幹也氏による「祈り」をテーマにした写真展開催

12月16日(木)から12月25日(土)まで、大阪市北区中之島にある国指定重要文化財「大阪市中央公会堂」3F特別室にて、写真家・瀧本幹也氏による「祈り」をテーマにした写真展「PRIÈRE」を開催する。

作品は、ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7 IV」で撮りおろした新作映像とプリント作品によって構成する。

■独自の映像世界をつくり出す瀧本幹也氏

瀧本幹也氏は1974年生まれ。広告写真やCM映像をはじめ国内外での作品発表や出版など幅広く活動を続ける。

写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を見いだされ、是枝裕和監督から映画撮影を任され『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』と独自の映像世界をつくり出している。

代表作に、『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』『SIGHTSEEING』『LOUIS VUITTON FOREST』『LAND SPACE』のほか、『Le Corbusier』『CROSSOVER』など。

■南極大陸で撮影された7連作品も

2020年、京都・妙満寺で開催された写真展「CHAOS 2020」。

人智の及ばない大自然をとらえた作品群の中に、南極大陸で撮影した7連作品がある。

そこに添えられた1点の菜の花の写真。その存在が示唆したのは、厳しい冬の先にある春を見つめる写真家のまなざしだ。

それから1年。写真家・瀧本幹也氏が「祈り」をテーマに撮りおろした新作映像とプリントによる写真展「PRIÈRE」を開催する。

展示会場は国の重要文化財に指定される大阪市中央公会堂。その中でも、現代では再現できない職人の技巧にあふれ、部屋そのものが芸術品といわれる特別室にて開催。

4K大型プロジェクションに映し出される映像作品と、厳選されたプリント作品がとらえた光の瞬きは、「祈りのオーケストラ」をテーマとした展示空間を織りなし、来場者の心と深く共鳴する体験を生み出す。

コロナ禍における写真の在り方を問い続けてきた瀧本幹也氏による新作を、ぜひその目で確かめてみてはどうだろう。

会場URL:https://osaka-chuokokaido.jp/

(Yuko Ogawa)