世界有数の越冬地・知床羅臼町で、自然と人との共生を探るサステナブルツアー開催

大自然の中で、地球が直面している問題に向き合うネイチャープログラム。

■持続可能な街づくり・教育を探る

羅臼町は、日本最後の秘境と呼ばれる知床半島に位置する人口約4600人の町。日本でも最も原生的な自然が残されており、海洋生態系と陸域生態系とのつながりや、国際的希少種の生息地となっていることから、2005年7月世界自然遺産に登録された。

恵まれた自然環境を背景に漁業が主産業となっていて、一年を通して様々な水産資源が水揚げされるほか、日本でも有数のホエール&バードウォッチングの地でもあり、国内外問わず多くの観光客が訪れている。

これらの要素は「知床学」として体系づけ、幼小中高一貫教育の中で地域の子ども達が学び、郷土愛に満ちた人材の育成に取り組むとともに、近年は、SDGsの要素も取り入れ、世界と地域のかかわりの理解や課題解決に向けて行動できる力を育むESD(持続可能な開発の為の教育)に取り組んでいる。

羅臼町と、「次世代リーダーの創出」をミッションに教育系スタートアップとして2016年に設立した「タイガーモブ」社は、世界有数の越冬地にて自然と人との共生、持続可能な街づくり・教育を探るサステナブルツアー「Nature Program in 知床羅臼」を共同開催する。

■流氷クルージングなど様々な体験プログラム

「Nature Program in 知床羅臼」の一番の見所は、流氷クルージング。

オホーツク海沿岸は北半球で流氷が見られる最も南の地域で、1月下旬から3月にかけて流氷が広がる。しかし、近年では流氷が減少傾向にあり、地域の観光業や水産業に大きく影響を及ぼすと予測されている。

「流氷がつくられるオホーツク海北部の気温は、この50年間で世界平均の3倍にあたるおよそ2度上昇しオホーツク海全体の流氷の面積はこの40年でおよそ30%減少した。」
(北海道大学低温科学研究所大島教授、NHK『ほっとニュースWEB』より引用※)

今後の人間の動き次第で、美しい流氷の景色、流氷がもたらす豊かな恵みのサイクルが消えてしまう可能性がある。

「Nature Program in 知床羅臼」では、世界自然遺産の羅臼町にて、大自然に触れると共に、そこで暮らす人たちの話も聞きながら、サステナブルな街づくり・教育とは何か、「自然と人との共生」とは何かを探る。

開催は2022年2月10日(木)〜2月13日(日)の4日間、先着20名限定のプログラムとなっている。

流氷クルージング以外にも、「スノーシュー」「トドウォッチング」「羅臼昆布作業体験」「オリジナルウニ丼づくり」「サウナ」「料理教室」など、大自然の豊かさと偉大さを感じられる「冬の知床・羅臼」ならではの体験を用意している。

自然のこと、地球環境のこと、その重要さを真剣に考える次世代の人たちや、次世代に伝えたいと考えている人にとっては、学ぶことの多いプログラムとなりそうだ。

「Nature Program in 知床羅臼」

開催日時:2022年2月10日(木)〜2月13日(日)の4日間
開催場所:北海道知床羅臼町
参加費:100,000円(税込)
対象者:年齢不問
詳細:https://www.tigermov.com/internship/detail/805

(冨田格)