超高齢化社会は、新たなビジネスが生まれる時代、という発想から始まる新サービス。
■近づく超高齢化社会
メタバースプラットフォームを提供する「CLASSIX」社は、高齢化社会に備え、新しい終活サービス「メモリアルサロン『追憶の木立』」を開始した。
厚生労働省によれば、2007年から「超高齢社会:高齢化率21%」に突入しており、2025年に「超高齢化社会」に突入すると言われている。
今後、医療高度化による長寿命化により、「人生の最期」に向き合う時間は更に増加する。生前整理をし、どのようなライフエンディングを迎えたいかを考え、その最期に向けて準備をする”終活”の重要性を理解する人々は増え、いまや終活は珍しいことではなくなってきた。
高齢化社会は多死社会に転じ、年間死亡者数は2025年には150万人を超え、2040年代には168万人に達するといわれている。一方で、墓不足、現代型の家族のありよう、少子化、未婚化などは、スピリチュアルペインを助長する。
これを「CLASSIX」社のメタバース技術をもって解決できればと考え、「追憶の木立」プラットフォームの提供を始めることとなった。
■メモリアルサロン「追憶の木立」を開始
そのひとつとして、メモリアルサロン「追憶の木立」を開始した。
「CLASSIX」社は、高齢者のライフエンディングとその家族を支援するメモリアルアプリにより、宗教施設と遺族とのコミュニケーションの場を提供すると同時に、単身者の「墓活」を支援しコミュニティ形成をしてメンタルヘルスルケアをしていくという。
「追憶の木立」のサービスとして、「新しいお墓のカタチを提案」を掲げている。「終活セミナー」や「ニーズにあった墓の紹介」「見学バスツアーの開催」などを予定している。
超高齢化社会、という言葉には暗いイメージを抱いてしまうものだが、そこには新たなビジネスのニーズが発生する。霊園に墓を作って守っていく、というあり方が難しくなってきた今。持続可能な終活ビジネスが、ますます増加していきそうだ。
メモリアルサロン「追憶の木立」:https://tsuioku.life/
(冨田格)