パタゴニアから、伝統的な米西海岸スタイルの新作ビール「ロング・ル―ト・IPA」新発売

ビールや自然派ワイン、国産の自然酒がパタゴニアから新登場。

(c) Amy Kumler

アウトドアブランド・パタゴニアの食品事業パタゴニア プロビジョンズから、環境革新的な多年生穀物「カーンザ」を使用したクラフトビールの新製品「ロング・ル―ト・IPA」を発売中だ。

■なぜ、ビールなのか?
パタゴニアがビールを開発した深い理由は、素材調達の経験から、農業についてさまざまなことを学んできたことにある。穀物とホップから作られるビールも、農産物のひとつ。

農業の未来は、自然を修復して、二酸化炭素の放出を削減し、土壌の生物多様性を促進させ、化学肥料や農薬を使わない効率的な穀物生産を可能にするものと考えている。米国カンザス州の「ランド・インスティテュート」では、多年生穀物「カーンザ」の開発により、そのような農法を画期的に前進させた。

カーンザは、長い根と多年生という特徴により、耕起や農薬なしに成長。従来の小麦より水を使わず、表土を回復させ、一年生穀物より多くの炭素を大気中から吸収する。そして収穫後に地中に残った根が分解されるとともに、炭素を土に封じ込める。

(c) Jim Richardson

■「ロング・ルート・IPA」
カスケードホップとチヌークホップ、クリスタル40モルト、カーンザを使用し、伝統的な西海岸スタイルで醸造。すっきりしたドライな苦みと、モルトのしっかりした風味、爽やかな柑橘系と松の香りが特徴だ。

容量/ 価格:355ml/ ¥484(税込)
生産:ホップワークス・アーバン・ブルワリー(米国オレゴン州 ポートランド)
発売場所:パタゴニア直営店、パタゴニア公式サイト

■なぜ、自然派ワインと自然酒なのか?
手作業で大切に作られた自然派ワインと自然酒ほど、その土地の土壌や天候、植物相、動物相といった自然環境を表すものはない。原料に使用するブドウや米は、地元の生態系を枯渇させるのではなく再生させることに深く向き合い、地球を修復する方法で栽培されている。

・自然酒 「五人娘」寺田本家
パタゴニア プロビジョンズで初めて取り扱う日本の製品。1673年より続く千葉県神崎町の寺田本家が、全ての工程で蔵付き菌を使って醸造。

地元産の酒米「美山錦」に加え、兵庫県豊岡市「坪口農事未来研究所」がコウノトリを育む農法で、農薬を使わずに育てたコシヒカリを使った、パタゴニア プロビジョンズオリジナル日本酒。無ろ過。

容量/ 価格:720ml/ ¥1,650(税込)
販売開始:12月9日(木)※発酵の進み具合により、日程が変更となる場合あり。
発売場所:パタゴニア直営店、パタゴニア公式サイト

(c) Taro Terasawa

・自然派ワイン 「エスタライヒ タイムブラン/ロゼ」 マインクラング
世界で2番目に広大なバイオダイナミック農場で栽培され、機械は一切用いずに手摘みしたブドウを、添加酵母を一切用いずに天然酵母のみで発酵、熟成。

容量/ 価格:各750ml/ 各¥2,970(税込)
生産:マインクラング(オーストリア パムハーゲン)
販売開始:12月9日(木)
発売場所:パタゴニア公式サイト

パタゴニア プロビジョンズのコレクションのコルクを抜いたり、口を開けるとき、飲料が内に秘める純粋かつ自然の息吹へと我々を導いてくれることだろう。

公式サイト:https://www.patagoniaprovisions.jp/

(田原昌)