ニューノーマル時代ならではの観光タクシーが始まる。
■タクシー往復でサイクリングスポットを満喫
日本交通は、自宅からサイクリングスポットまで自転車を搭載して運行する観光タクシー「サイクリングタクシー」の運行を開始。
「サイクリングタクシー」は、一日タクシーを貸し切り、自宅と郊外のサイクリングスポットとを往復するサービス。ワゴンタイプの車両を用いるので、自転車も一緒に搭載して、目的地までゆっくりくつろいで移動できる。
運行は土曜・日曜のみ、1日あたり1台限定で、「霞ケ浦一周サイクリングコース」「富士4湖サイクリングコース」を用意した。コース設定はアレンジ可能なので、好みや予定に合わせてサイクリングや観光が楽しめる。
運行台数、コースは今後さらに増やしていく予定だ。
■「サイクリングタクシー」の特長
自転車整備士資格を持った乗務員が担当
担当する乗務員は、東京観光の専門資格を持つ日本交通の「EDS(エキスパート・ドライバー・サービス)」観光担当乗務員の中から、さらに自転車整備士の資格保有者を選抜。
サイクリング中のサポート、簡単な修理メンテナンスはもちろんのこと、サイクリングコースの提案、観光の相談まで対応可能。専属アドバイザーが同行するような感覚で、サイクリングを楽しむことができる。
タクシーの機動性を活かし、健康増進に貢献
コロナ禍により運動不足解消、気分転換などの観点から、サイクリング、ロードバイクへのニーズが高まっていると言われている。国内の自転車保有台数も増加を続けているほか、自転車を活用した観光「サイクルツーリズム」にも注目が集まっている。
一方で、往復の移動手段のほかに、荷物の運搬、急な天候の変化、万が一の故障時の対応などの不安も伴う。
自由度の高い個別輸送機関であるタクシーの特性と、自転車整備士資格を有するスキルを活かすことで、サイクリストの不安を解消し、気軽にアウトドアレジャーできる機会を創造する。
ニューノーマル時代の観光スタイルを提案
人混みを避けたプライベート空間でゆったり移動できるので、感染症対策としても安心。さらにタクシー車両は高い換気性能を持ち、約1分で車内の空気が入れ替わるのも安心なポイント。
日本交通では、乗務員のマスク着用、手洗い・うがいの徹底、車内除菌清掃、必要に応じて窓開けによる換気など感染症予防対策を徹底、さらに空気清浄機、空気清浄度モニター、新型飛沫感染シールドを装備した「ニューノーマルタクシー」を導入し、タクシーの特性を活かしたニューノーマル時代の観光スタイルを提案している。
目的のサイクリングコースまで、どうやって移動するのかは大きな問題。自家用車だと、サイクリングで疲れた後に運転するのは大変だし、折り畳んだ自転車と荷物を持って公共交通機関を使うことを考えるとサイクリングに出かけることを躊躇してしまいそう。
そんな悩みをスッキリ解消した上に、自転車整備士資格を持ったドライバーが案内するこの「サイクリングタクシー」は、大きな注目を集めていきそうだ。
運行開始日:11月13日(土)~通年運行予定
発着地:出発地または最終到着地は東京23区・武蔵野市・三鷹市に限る。
コースと料金:(富士4湖サイクリングコース)75,000円~(霞ケ浦一周サイクリングコース) 66,000円~
車種:トヨタ・アルファード
予約:http://www.nikkotaxi.jp/sightseeing/request
※申し込みフォーム「その他」欄に、「サイクリングタクシー希望」と記入
(冨田格)