サウナで鳥取県が熱くなる。
■鳥取県の新プロジェクトが始まる
ポストコロナの観光を牽引する切り口として注目されるアウトドアツーリズム。なかでも、注目を集めているのが、アウトドアサウナだ。
11月9日(火)、鳥取の豊かな自然をサウナで満喫する新しいPRサイト「ととのう とっとり」がオープン。
新プロジェクト「ととのう とっとり」を率いるCEA(最高経営アウフギーサー)は、鳥取県琴浦町の「Nature Sauna」所属のアウフギーサー、五塔熱子(ごとう・ねつこ)氏が就任、公式サイト開設に先立ち、11月5日(金)、鳥取県庁で平井県知事により任命式が行われた。
■サウナ界のスターが鳥取県に移住
2021年春、日本のサウナ界で人気・実力ともに高く評価されるトップ・アウフギーサーの一人である五塔熱子氏が、関東から鳥取県に拠点を移すことを発表して大きな話題になった。
新たな所属先は、鳥取県琴浦町にある「Nature Sauna」。大山隠岐国立公園内の一向平キャンプ場に昨年秋誕生、豊かな自然との一体感を心ゆくまで味わえる、本格的なフィンランド式サウナだ。
常設サウナのほか、移動式のテントサウナも備え、そこでは全国からファンが訪れる「五塔熱子のアウフグース」を体験できる。※要予約
アウフギーサーとは?
熱したサウナストーンにアロマ水などをかけて蒸気を立ち昇らせ、その蒸気をバスタオルなどで仰いで風を送ることを「アウフグース」という。近年、サウナ浴を楽しく快適なものにするアウフグースの人気が日本でも高まり、技能を磨いたプロフェッショナル・アウフギーサーが登場。五塔熱子氏は、その草分け的な存在だ。
五島氏が移住を決断した理由は、全国でも他に類を見ないサウナ施設の誕生と、名峰・大山(だいせん)と日本海の両方の自然を堪能できる琴浦町の稀有なロケーション。
ここを拠点に、鳥取の小さな町から日本全国にアウフグースとサウナ文化の普及活動に尽力していきたいと願っている。
そんな彼女を鳥取県では「CEA=最高経営アウフギーサー」という新たな肩書で迎え、彼女の活動とともに鳥取県内各所でのサウナムーブメントを紹介するための新たな場を設けることにした。これが「ととのう とっとり」が始まった経緯だという。
■温浴文化を満喫できる鳥取への旅
「ととのう とっとり」の情報発信はWEBサイトと各種SNSで行い、CEA五塔熱子氏を中心としたサウナーたち自身によるイベント企画の実施や、鳥取サウナ旅のモデルコースの紹介等を予定している。
既に、鳥取県日野川に移動式のテントサウナを設置して清流を楽しむイベントや、フィンランドサウナの誕生1周年を記念して琴浦町で11月6日・7日に開催された「惑星コトウラフェス」など、新たなサウナ文化を根付かせるための活動がスタート。
もともと鳥取県内には有名な温泉も数々あり、季節で変わる自然の彩りと「サ飯」と呼ばれる食の楽しみ、観光的見どころもたくさんある。
全国のサウナーの熱い視線が鳥取県に集まりそうだ。
ととのうとっとり
主催:鳥取県
運営:ととのう とっとり事務局(一向平キャンプ場)
公式サイト:https://totonou-tottori.jp/
(冨田格)