京都国立近代美術館で「キュレトリアル・スタディズ15:八木一夫の写真」開催

前衛陶芸家・八木一夫氏の写真を、100点まとめて公開する初めての展覧会。

《クリスマスの後に》 1961年

京都国立近代美術館は11月11日(木)から2022年1月16日(日)まで、 「キュレトリアル・スタディズ15:八木一夫の写真」を開催する。

■芸術的にも記録的にも貴重な展覧会

前衛陶芸家集団の走泥社の一員として戦後の陶芸界を牽引した八木一夫氏。しかし、八木氏が1960年代の前半から中期にかけて意欲的に写真を撮っていたことはあまり知られていない。

残されている膨大な数の写真からは、陶芸家としての経験に基づく、対象に向けた優しさやユーモア、諧謔味あふれる八木氏のまなざしをはっきりと感じることが可能だ。

風景写真には、独自の目線でとらえた懐かしい日本の姿を映し出している。

《正月に大風邪をひく辻晉堂氏》 1962年

《清水寺にて》 1962年

■写真集「カメラを手にした前衛陶芸家 八木一夫写真集」を発売

展覧会の開催にあわせて、写真集「カメラを手にした前衛陶芸家 八木一夫写真集」(税込1,760円)を発売。関連作品を含む約220点を掲載した写真集は「京都散歩」「旅先」「紀行」「自作」「家族の肖像」の5つの章から構成している。

「紀行」には、現存する八木氏自製の写真集(スクラップブック)に残された人間味あふれる言葉が添えられ、作家をより身近に感じることが可能。京都国立近代美術館1Fミュージアムショップと通販にて購入できる。

「キュレトリアル・スタディズ15:八木一夫の写真」
開館時間 午前9時30分~午後5時(金・土曜日は午後8時まで)
*入館は閉館の30分前まで
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間は変更となる場合がある。来館前に最新情報の確認を。
休館日 月曜日および12月28日(火)~1月3日(月)*ただし1月10日(月・祝)は開館
観覧料 一般:430円

この貴重な機会に、八木一夫氏のヒューマティを肌で感じてみたい。

HP:https://www.momak.go.jp/
展覧会URL:https://www.momak.go.jp/Japanese/curatorialStudiesArchive/15.html

(suzuki)