京王プラザホテル50周年、記念シャンパーニュに2人のソムリエが込めた想い

半世紀を迎えた京王プラザホテルの、ちょっといい話。

開業50周年記念シャンパン「パイパー・エドシック エッセンシエル by 京王プラザホテル」

■オリジナルシャンパーニュにまつわるエピソード

東京・西新宿の「京王プラザホテル」は、今年開業50周年を迎えた。

世界各国からのゲストを迎える「京王プラザホテル」のおもてなしに秘めたエピソード「Feature100」から、オリジナルシャンパーニュ「Piper-Heidsieck Essentiel by Keio Plaza Hotel(パイパー・エドシック エッセンシエル by 京王プラザホテル)」にまつわる話を紹介しよう。

1785年創業、王妃マリー・アントワネットにも献上されたフランス最古のシャンパン・メゾンのひとつ、パイパー・エドシック。この歴史あるメゾンとのコラボレーションで誕生したのが、京王プラザホテル開業50周年記念オリジナルシャンパンだ。

メゾンの最高醸造責任者”シェフ・ド・カーブ”であるエミリアン・ブティヤ氏とともにドザージュのブレンドを行い、オーダーメイドシャンパンを造り上げるという初のプロジェクトに抜擢されたのは、ソムリエの関裕明氏と石黒和樹氏の2人。

現地に赴き、複数のブレンド候補からオリジナルシャンパンにふさわしい味わいを見極めていく作業は、これまで体験したことのない緊張感とともに、とても有意義な時間だったと述懐している。

※ドザージュとは、スパークリングワインの澱引きの後に目減りした液量をリキュールを加えて補うとともに、糖度を調整することでシャンパンの味わいを決定づける工程。シャンパンの醸造において最も重要な工程のひとつといわれている。

■一致した味のチョイスと、その想い

ドラマが起きたのは、9種類の候補から最終決定をする2回のブラインドテイスティングの時だった。2回ともまったく同じブレンドを2人が揃って選んだのだ。

それぞれが異なる感性やテイストをもつため、日頃より推奨するワインに関しても、ときに意見が割れたり決定に時間を要することもしばしばある。そのなかで京王プラザホテルが提供する味わいに2人が一致したブレンドを選んだことは、大きな驚きだった。

思わずお互いの顔を見合わせた彼らに、醸造責任者のブティヤ氏も驚きつつ「では、これにしましょう」と即決であったという。

関裕明氏(左) 石黒和樹氏(右)

さまざまな人々が集う、活気あふれる開かれた広場でありたいという「プラザ思想」をコンセプトに据え、京王プラザホテルらしい親しみやすい味わいを目指した2人のソムリエが、「酸味」とともに余韻のある豊かな「果実味」にこだわり「心から美味しい」と感じたブレンドで仕上げた「パイパー・エドシック エッセンシエル by 京王プラザホテル」。

50周年の感謝を込めた極上の一杯は、新宿・八王子・多摩・札幌の京王プラザホテル館内のレストランで味わえる。また、京王プラザホテル(新宿)の「フードブティック ポピンズ」では、持ち帰りボトルも販売している。

特別なシャンパンを、ホテルでも自宅でも楽しみたい。

開業50周年記念シャンパンについて:https://www.keioplaza.co.jp/event/50th_champagne
Feature100:https://www.keioplaza.co.jp/feature100/

(冨田格)