若手実力派ピアニスト・北端祥人、東京オペラシティで本格リサイタル開催

若さの感性に浸るピアノ・リサイタル。

■若手実力派、満を持して本格的なソロ・リサイタル実現

ヤタベ・ミュージック・アソシエイツは、「北端祥人(きたばた・よしと) ピアノ・リサイタル」 を開催する。

北端祥人は、京都市立芸術大学、同大学院を首席で修了後、ベルリン芸術大学でマルクス・グロー氏のもとで研鑽を積んだ若き実力派ピアニスト。

今年の「第18回ショパン国際ピアノコンクール」覇者のブルース・シャオユー・リューが第4位に入賞した2016年の「仙台国際音楽コンクール」で第3位を獲得し一躍注目を集め、国内外でソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行なっている。

2019年秋に帰国後、コロナ禍に見舞われ活動自粛を余儀なくされたが、満を持して本格的なソロ・リサイタルの開催が実現。

■注目の現代作曲家イェルク・ヴィトマンを演奏

「北端祥人 ピアノ・リサイタル」では「温故知新」をテーマに、J.S.バッハから、R.シューマン、ブラームス、そしてヴィトマンと、全てドイツの作曲家の作品を取り上げる。

「音楽の父」と称され、西洋音楽の礎を築いたJ.S.バッハに始まり、J.S.バッハに多大な影響を受けた R.シューマン、R.シューマンと師弟として深く関わり合ったブラームス。そこから100年以上を経てドイツ音楽の精神を継承する稀有な現代作曲家イェルク・ヴィトマンの作品より「11のフモレスケ」を演奏する。

ヴィトマンは、近年、ウィーン・フィルやベルリン・フィルなどの世界一流のオーケストラや、内田光子、アンドラーシュ・シフら世界的音楽家がこぞってその作品を取り上げる現在最も注目されている作曲家の一人。

2007年にカーネギーホールの委嘱作として世界初演された同作が日本で全曲演奏されるのは極めて稀なこと。

数々の名作曲家を輩出し、現代音楽シーンの中心地の一つでもあるベルリンに学んだ北端祥人は、「僕自身の演奏というより、作曲家の伝えたかったことやその精神、作曲家同士の繋がりや共通点をお客さまご自身の感性で感じ取っていただけたら」と語っている。

今回演奏する曲は、作曲家たちが20代〜30代前半に作曲した若き日の秀作が並ぶ意欲的なプログラム。若き実力派ピアニストと、名作曲家たちの若き日の秀作、瑞々しい感性がほとばしるリサイタルとなりそうだ。

北端祥人 ピアノ・リサイタル

日時:11月11日(木) 19時開演(18時30分開場)
会場:東京オペラシティ・リサイタルホール
曲目:
J. S. バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912
R. シューマン:トッカータ ハ長調 作品7
J. ヴィトマン:11のフモレスケ
J. ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5
料金:4,000円(全席自由・税込)
チケットぴあ:https://t.pia.jp/
イープラス:https://eplus.jp/

(冨田格)